クラシックギター製作・販売・修理
佐藤クラシックギター工房

静岡県浜松市東区笠井新田町944-9

Tel:053-435-4053

お客様の声

これまでご注文・ご購入・修理依頼いただいたお客様からの声,ご感想をご紹介します。
ご年齢は,メッセージを頂いた時のものです

静岡県 K.H 様(50才台)
2022.5 Model:SL ご購入
2023.3 Model:CL 630 オーダー中

完成したギターを手にしてから1年が経とうとしています。関節症の関係で弦高を下げてもらいましたが,それ以外何の不具合もなく経過しています。夏は冷房,冬は暖房と全く気を使っていません。常にそばに置いて弾きたいので,弦も巻線のみ少し緩めるくらいにしておきましたが、きちんと柾目に取られた堅牢なネックは全く動かず、張りっぱなしでも全く問題ありません。

交差目の美しいトップや,木フェチの僕のために選んでくれたというワイルドなサイドとバックのコア材,黒々と目の詰まった指版・・・,木材入手に多くの制限がかかる現在これだけの材料を集めるだけでも大変なことと思います。やや重い構造ですが,造りは極めて堅牢で,広い会場で弾くと音が前に飛びだす楽器です。

弾いていると佐藤さんのポリシーが少しずつ伝わってきます。例えばフレット,木に埋め込まれる足の部分の端が短く処理された『見栄えの良い』ギターが多いのですが,佐藤さんは音伝達が衰えるのを嫌っているのでしょう,端まできっちりと埋め込んでいます。木が痩せたらフレットを調整すれば良いだけのことですから。まずは音質重視で造り上げ,奏者との調整は後々時間をかけて行っていくと考えているのだと思います。その意味でもこのギターは,製作家と長くお付き合いする醍醐味を与えてくれています。

音質はハッキリとした低音とレスポンスの良さが気に入っています。とにかく音が前に飛ぶことを重視されているのだと感じます。誤解を恐れずに言うと,奏者が音に包まれて気持ちが良いことより,聴衆が気持ちが良くなることを優先しているというような・・・つまり表現の道具としてギターはあるのだと,佐藤さんは明確に位置付けているのだと思います。

佐藤さんは人当たりの良い穏やかな方ですが,その作品と過ごす中で,哲学のある職人気質と漢気を知ることになりました。改めて凄いものを手に入れてしまったと(笑)。ギターが育つ過程の中で,まだまだお付き合いは続きます。佐藤さんもそれを前提としてギターを造っているのだから。現在使用しているSLにも充分満足しているのですが,関節症が悪化してきて,難しい押弦を少しでも楽にするために,また杉の楽器の音も欲しくなり,先日杉のショートスケール(CL 630)をオーダーしてしまいました。その完成も今から大変楽しみです。佐藤さん,どうか今後とも宜しくお願いいたします。

大阪府大阪市 山本 様(40才台)
2021.4 Model:SL ご購入

 試奏のためにお借りしたモデルは,自分の好みの音質とは少し違っていましたが,作りの丁寧さと弾きやすさ・響き方から「これは佐藤ギターの他のモデルの中に自分に合う物がある」と感じ,浜松までうかがい別のモデルも試奏させていただくことにしました。

 佐藤さんとクラシックギターの四方山話をしながら,色々なギターを試奏し,佐藤さんに演奏していただいて客観的に聴いてみた結果,モデルSLの購入を決めました。各部の材や塗装,ポジションマークの有無などの仕様をアドバイスを聞きながら決定し,発注してからも様々な問い合わせに対応して頂き,状況を細かく連絡いただきながら,完成を楽しみに待ちました。約3ヶ月後,手元に届いたギターをワクワクしながら開封したところ,温かみにあふれた雰囲気のギターになっており,真心込めて作っていただいたと感動しました。ナットとサドルを象牙に変えていただいた効果かもしれませんが,試奏用のギターよりも更に艶が増しレスポンスも良くなったように感じ大変満足しております。普段教えていただいている先生からも「大きなホールでも良く鳴り響きそうですね」とのコメントをいただき,弾き込めば更に音も良くなってくるとのことで,これからのギターの成長が楽しみです。佐藤さんのギターが気になる方はこのホームページ内の動画も参考になりますが,やはり自身で試奏されて生音を体感されることをおすすめします。少なくとも自分は動画と生音では印象が変わり,購入の決め手の一つとなりました。

 ホームページからも感じていましたが,初めての問い合わせからギターの到着まで,細かい質問なども一貫して誠実に応対いただき,浜松のご自宅を訪れた際には最寄りの駅まで迎えに来ていただいたりと、佐藤さんは細部までご配慮いただける方だと思いました。最後まで信用できて納得ゆくお付き合いができ本当に感謝しております。これからもワクワクするような新しいモデル発表など,佐藤クラシックギター工房の更なる発展を願っております。

熊本県八代市 米満 様(72才)
 2020.8 Model:CL 630 ご購入

 私の町には楽器店がありません。これまでクラシックギターはリサイクルショップやインターネットで10本ほど買っては売りを繰り返し,それこそ安物買いの銭失いでした。私は難しい伝統的なクラシックはあまりできませんが,日本の童謡とか歌謡曲が好きで弾いております。70歳を超え最後に1台新品の良いギターが欲しくて探していましたところ,インターネットで佐藤クラシックギター工房を拝見し,佐藤先生に問合せをいたしました。

 今までシダー(杉)の音色が好きで使っておりました等々相談したところ,より軽いタッチで明るい音色で最初から鳴りやすいという点でCLが良いのではないかというアドバイスをいただきました。また相談の中で裏・側板がワシントン条約の改正によりローズウッドからハワイアンコアになるということをうかがい,このハワイアンコアを使うことにより音質はローズウッドよりやや明るく華やかな音になるというアドバイスをいただきました。また私の指が少し短く,うまく押弦にできないことがある等の悩みに親身に相談にのっていただきました。そうしたことから,CLの弦長630mmのショートスケールモデルであるCL 630をご提案いただき,よしこれだ!!と一発で決断し注文しました。

 約半年後,待ちに待ったCL 630送られてきました。早速,ドキドキしながら開梱し,調弦し,試奏してみました。まず,ショートスケールなのにズシッとした重量感に驚きました。低音域から中高音域まで今まで体感したことのない音色で音量も十分です。高音域は年数が経ち,乾燥してくれば更に良くなるということで期待しております。注文時の佐藤先生の説明通りのギターで大満足しております。更にナット側,サドル側ともに弦高をできるだけ低く設定していただき,また指の短い私の手に合わせて,各弦の間隔もほんのわずかですが狭くして下さり,とても弾きやすく満足しております。最後にこの表面板:シダー(杉),裏・側板・ハワイアンコアで,ショートスケールという作品は,佐藤クラシックギター工房の第一号とのことで,世界でただ一つのものを持っているということの誇りとうれしさがあり,大変感謝いたしております。

千葉県千葉市 深木 様(70才)
2020.2 Model:SL 630 ご購入

 ギターが完成,納品されてから5ヶ月が経ち,その感想などをお話しします。まず私がオーダーしたのは弦長630mmのショートスケールモデルです。これまで使用していたギターと比べ,若干重いかなと感じますが,見た目,構えた時の感覚は同じで,ノーマルスケールのギターから持ち替えても特に違和感は感じられませんでした。ボディー背面はヴァイオリンと同じようなラウンドバックになっており,緩やかな曲線は穏やかな気分を醸し出してくれ,すっかり気に入っています。今まで使っていたギターと比べるとフレット間がわずかながら狭くなり,運指がだいぶ楽になりました。1フレット当たりではわずか1mm弱の違いですが,たったこれだけの違いで,これまで苦労していた「禁じられた遊び」の長調に転調後が,かなり弾きやすくなりました。またネックが細くなり,運指が楽になった分,押さえるところが狭くなり,隣の弦を押さえてしまうというミスも時々ありますが,これはこのサイズのギターに慣れればすぐに解消されそうです。

 現在使用している弦はサバレスの510AR(1-3弦:アリアンス/4-6弦:カンティーガ/ノーマルテンション)ですが,大変弾み明るい音色になり,このギターには大変合っているように感じます。歌謡曲が好きで藤浦洸 作曲の「水色のワルツ」を良く弾きますが,明暗あるいはその時の想いが,長く短くと響き渡り非常に満足しています。音色は経年とともに,弾きこなすことにより,変化するということですので,75歳になる5年後にどのように化けるのか非常に楽しみにしております。最近はクラシックも弾きたくなり,クラシック名曲集などの楽譜を購入し練習に励んでおります。今まであまり馴染みのなかったクラシックも奥が深く楽しいですね。弾けた時のうれしさ,足踏みの悔しさと毎日が充実しています。あれもこれもやってみたい。また色々と欲しくなる。一つ手に入れると,さらに新たなものが欲しくなる性,今度は表面板が杉のギターを弾いてみたくなりました。

愛知県大府市 原 様(65才)
2020.7 修理

 この度,佐藤クラシックギター工房にギターの修理と調整をお願いしました。私は趣味でボサノヴァを中心に演奏しております。ボサノヴァは中学生の頃から興味のあった音楽で,独特の和音とコード進行,そしてリズムが当時はフォークソングのギター少年にとって何とも魅力的に聴こえてきたものです。たまたま,仕事の関係でブラジルのサンパウロで3年間を過ごすことになり,チャンス到来とばかりブラジル人の方にボサノヴァを伝授していただきました。もう38年も前のことですが,せっかくブラジルに来ることができたのだから,ブラジルのギターを購入しようと思い,知人の紹介でブラジル人の職人さんの工房に訪ねて購入したのが,今回佐藤さんに修理をしていただいたギターです。ここ数年は,バイオリン,フルートそしてギターの3人でユニットを組んでステージ演奏する機会が多く,音量のバランスを取るためにもっぱらエレガットを使用しており,ブラジル帰りのギターを手にすることはほとんどありませんでした。時々弾いてはみるものの,弦高は高く弾きにくいし,鳴りもこもった感じで弾いていて気持ちよさが薄れてきたなぁと感じていました。そんな矢先にライブで知り合ったクラシックギタリストの中本香奈子さんから,浜松に佐藤さんという修理が得意な名工がいると紹介して頂き,お願いすることになりました。初めて電話でお話をさせていただい時に,ギターに対する並々ならぬ愛情を感じ,この方なら間違いないと思いました。早速ギターを浜松まで送り診断をしていただくことになりました。その診断結果に驚きました。音のチェックからギターの構造上の欠陥を予想して,内視鏡による検証を経て,問題点を指摘していただき,その画像とともに修理方法と予算を丁寧にメールで報告して下さり,職人魂が伝わってきました。どのような問題があり,どのような修理をしたのかは,おそらくこのレポートの最後に,佐藤さんから詳しい説明があると思いますので,そちらに譲ります。

 約1ヶ月後,修理完了の連絡をいただき,せっかくなので直接ご自宅におじゃまして受け取ることにしました。そこには200年前のギターから佐藤さんの作品まで50本近くのギターが並び,その部屋で彼女と久しぶりに対面して音を出してみました。まず一音だして,その音色と弾き心地に驚きました。一口で表現すると「ジャジャ馬で扱いにくい娘が,素直で優しいガロッタ(娘さん)に変身」していたのです。この生まれ変わったギターを使い,お世話になっている愛知県阿久比町のライブスポット「イミレリア」さんで行われた無観客配信アンプラグドライブ(2020/8/10)に出演し,無事にお披露目をすることができました。真っ直ぐに伸びる音と,ボサノヴァ特有の不協和音も一つ一つの音がはっきりと響き気持ちよく演奏することができました。佐藤さんのギターに対する情熱とその神の手に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。


◆主治医 佐藤より
 原様から修理のご依頼を頂いたギターは,手にした瞬間,様々な箇所で違和感を感じました。南米の楽器は一般的に我々日本人製作家からすると,細部の工作精度に問題があるものですが,このギターは細かなところより,まずは表面板自体が歪んでおり,ネックが反っていると言うよりは根本の取付角度が不良で,ペグが左右で取付位置も角度も異なり,ブリッジも高さが全く合っておらず,フレットの高さは不揃い,そして驚いたのは,表面板の内側の力木が1本欠損している(取れたというわけではなく,つけ忘れ?つけるための位置を示す鉛筆の跡はあるが,接着した痕はなし)という何とも重症なギターでした。しかし非常に素晴らしい材料を使っており,これは完全に修理すればかなり良いギターになると直感しました。幸いオーナーの原様から,せっかくなら思う存分やって下さいと依頼がございましたので,職人魂に火がつき,徹底的に修復し,大変弾きやすく,またおそらくこのギターが本来持っていた音色に戻すことができました。

滋賀県大津市 山田 様(68才)
 2019.4 Model:SL 630
 2018.12 Model:19th Century
 2017.1 Model:CL-S 630 ご購入

 2017.1月にModel CL-S 630(杉・ショートスケールモデル)を購入し,その音量と音色に魅了され大変満足しておりました。そのためこの楽器がスプルースだったらどんな音になるのだろうと気になり,さらに上のグレードのModel SLに興味が湧きました。しかしSLの630mmモデルはなかったので,諦めかけていたのですが,それとなく電話で聞いてみたところ,SL 630を製作してくれるということになり,今回はSLの弦長630mmモデルを特注で作ってもらいました。またワシントン条約の改正により側板,裏板に使われるローズウッドの輸出入ができなくなったそうで(現在ストックのある分でまだしばらくは大丈夫だそうです),佐藤さんもその代替材料を検討しているところだったので,新たな材料での製作を依頼しました。ローズウッドの代替材料にはハワイアンコアを使うとのことで,初めての試みであったため,完成までどんな音のギターになるか楽しみと不安が半分半分でした。

2019.3月末に完成の連絡を頂き,送って頂くのが待ちきれず,浜松まで取りにうかがいました。最初に手にした印象は,とにかく音のスケールが大きい!!先のCL-S 630も音量の大きなギターでしたが,それ以上に大きく,全体的にカラッと明るいながらも艶やかな音が大変好印象でした。それは表面板のシダー(杉)とスプルース(松)の材料の違いで,側裏板にハワイアンコアを用いることにより,その差がさらにはっきりと大きく出たとの事でした。まだ完成したばかりで何も弾かれていない状態なので,これから弾き込みによりもっと音色がまろやかに,音量もさらに増すと聞き,今後の成長が大変楽しみです。後日,弦交換などをしてもらっている行きつけの楽器店のギター担当者に見せに行くと,低音の響きにビックリしており,低音から高音のバランスの良さが特筆できると話していました。ギターを習っている先生にも何度か試奏して頂きましたが,どのポジションでも音の抜け,バランスが良く,強い弾弦でも音のビリつきもなく,大変弾きやすい素晴らしいギターだと評価を頂きました。

 実はこの2台のギターの間に,19世紀ギターのレプリカモデルである19th Centuryの試作段階のギター(サイトに掲載のモデルと細部のデザインが異なるだけ)も譲って頂き,3台の異なった佐藤ギターを所有することになりました。それなりのレベルのギターを購入すれば,1台で3桁くらいにはすぐになってしまいますが,私はそれと同程度の金額で杉,松,19世紀ギターと特徴の違う3本を入手することができ,曲に合わせて3台のギターを弾き比べられるという,大変贅沢なギターライフを送っています。今はソルの「月光」を練習していますが,同じように弾いてもそれぞれのギターで表情が異なり,その違いを楽しみながら練習できることは,何よりも楽しい時間です。価格自体は安価ではありませんが,これだけのクオリティーをこの金額で楽しめることは,大変リーズナブルだと思います。ギターは大事に使えば一生ものですので,そう考えれば決して高い買い物ではないと思います。ギター専門店に行けば,数多くのギターから選ぶことができますが,一人の製作家に惚れ込んで,直接オーダーするというのは,オーダーから完成まで時間はかかりますが,その間のワクワク感は楽器店での購入とは違った幸福感があります。浜松まで試奏に行けば,佐藤さんご本人に説明をしてもらえ,デモンストレーションもしてもらえますので,まずは試奏に行くことをお薦めします。

福島県西白河郡 菊池 様(23才)
 2018.8 Model:CL-S ご購入

 購入に際しては,当初インターネットでの購入は正直不安がありましたが,試奏のためにギターを送って下さるということでしたので,実際にギターを弾くことができ不安はだいぶ解消されました。

 完成後,友人やギタークラブの仲間が持っている楽器と比較しましたが,音量で言えば他のほとんどの楽器よりもよく出ていました。弦長664mmのラミレスと比較しても同等かそれ以上の音量があります。音質については個人の好みがありますが,昔ながらのクラシックギターとはやや違い現代的な音質といった感じで大変満足しています。また非常に弾きやすく,以前に使っていたギターでは弾きにくかった部分もとても弾きやすくなりました。

 まだ使い始めたばかりですので,故障やトラブルはありませんが,製作者本人と直接コンタクトが取れることは何かトラブルが発生した場合に安心です。そうした部分でも小売店等で購入するよりも良かったと思います。様々な楽器や製作家がいる中で,1つの楽器に決めることは非常に難しいことですが,佐藤さんの工房では試奏もできますし,丁寧な説明もして下さり,何よりギターの質が良いです。私も最初はメールや電話での相談をさせていただきましたが,佐藤さんの人柄の良さが伺え,信頼できる方ですので,試奏だけでもしてみてはいかがでしょうか?きっと楽しい経験になるはずです。素晴らしい楽器を手にすることができ,感謝しております。

滋賀県大津市 山田 様(67才)
2017.1 Model:CL-S 630 ご購入

 僕自身はインターネットでの買い物は好きではないので,浜松まで行きました。元々弦長630mmのショートスケールが欲しかったので,モデルはほぼ決めていましたが,購入を決めた一番の決め手は,佐藤さんの説明が大変丁寧で分かりやすく,素人の私にとり最高のアドバイスだったことです。

 次にコストパフォーマンスが優れていることでした。同等レベルのギターを一般の楽器店で購入すれば1.5〜2倍くらいになるはずです。これが製作家から直接購入するメリットです。購入一年後にメンテナンスにうかがいましたが,適切なアドバイスと調整をして下さりとても関心しました。また良い音を出すためには楽器だけではなく,爪の手入れが大事で,その詳しい方法まで実践的に教えていただきました。その辺りは製作家としてだけでなく,ギタリストとしても活躍する佐藤さんならではだと思います。私の周囲のギター仲間の感想は,

1. 今習っている先生からは「非常にバランスがいいね」と。
2. 楽器店のクラフトマンは「表面板の厚さなど全く今までにない素晴らしいギターですね」と言ってました。
3. 発表会では「音色にうっとり」との評価(ミスタッチはありましたが)

 購入に際しては是非佐藤さんに会って試奏されることをお薦めします。確かに100万円超の外国製ギターもいいでしょうが,それより身近に直接本人に相談でき,愛着が持てるギターの方が素晴らしいと思います。今,私が悩んでいることは弦の選定です。質の良いギターでは弦の違いで音も大きく変わり,それにより作る音楽も変わってきます。サバレス,ハナバッハ,プロアルテと色々試しましたが,結局佐藤さんに任せることが最終的にはいいギターになるように思いました。

 またフェイスブックを通じて,佐藤さんの周りには素晴らしいプロギタリストがおられることに関心しました。多くの有名ギタリストとも大変親しく交流があり,プロのギタリストもメンテナンスや調整にたくさん来ているようです。

 好きな言葉は「ギターには機嫌の良い時もあれば悪い時もある」。自分自身が購入したギターを常に愛することです。購入を検討されて今これを読んでいる皆さん,ホームページの聴き比べでは良さは分かりません。ぜひ浜松まで行ってみて下さい。

神奈川県横須賀市 佐藤 様(64才)
2014.11 Model:SL ご購入

 佐藤様作のギターを受け取り2年半が経過しました。本来の音が出るのに5年くらいはかかると言われておりましたので丁度半ばになります。現時点での音の変化についてレポートします。

 佐藤様の紹介で,原善伸先生に師事して3年目になります。原先生の教室では半年に一度門下生による発表会があります。市文化会館中ホールを使用しての発表会で,沢山の聴衆が来られるためとても緊張しますが、他の生徒さんのギターを聞くことができると同時に,自宅ではなくホールという広い場所での響き方も聞くことができる貴重な機会です。普段は個人レッスンなので,自分のギターと先生のギターしか聞く機会がありません。演奏技術は2年余も教えていただいているのに全く上達せずに恥ずかしい限りですが,原先生や家内からは良い音が出ていると褒めてもらえ,それも佐藤様のギターのおかげです。確かに低音は購入当初より,芯があるどっしりとした音になり,高音はどんどん伸びのある透明感のある音になってきたように思います。

 ホールでも高音から低音までバランス良く響いています。発表会での演奏の音源を佐藤様に聞いて頂いたのですが「低音も高音も音の伸び,量感共に良く出ており,当初に比べると,随分と音の角が取れてきており,特に中音域(3弦,4弦)は鳴りにくいものだが,低中高音とバランス良く鳴っている」とのコメントを頂き,安堵すると同時に本当にそうだと納得しました。以前に佐藤様から,初心者の内からある程度良いギターを使用することが大事なのは,強弱の付け方などギター演奏のニュアンスが習得できるからだとうかがいましたが,確かにその通りだと思います。加えて練習していて自分のつま弾く音に感動することもしばしばで,技術の上達が遅いのは本当にまどろっこしいのですが,音が良いので練習が楽しいことも喜びです。音が変わると言われているさらに2年半後には,もっと良い音を引き出せるように上達していたいものだと日々励んでいます。今後も愛器SLと共に精進していきたいと思っています。

神奈川県横須賀市 佐藤 様(62才)
 2014.11 Model:SL ご購入

 昨年9月に日本有数の楽器店で,数万円のスペイン製ギターを購入しました。若い頃にギターを少しだけ弾いた事がありましたが,練習を始めてみるとギターの音色に不満を感じました。本来もっと良い音がしたように思い,納得できる音色のギターはないものかとネットで探し始めたら,佐藤クラシックギター工房のホームページを見つけました。丹念に調べましたが,とても良さそうなので,実際に浜松まで出向き試奏させていただいて決めることにしました。家内と二人で伺いましたが駅まで出迎えてくださり,ご自宅の試奏室では詳しく説明をしていただくとともに製品の数々の音色を聴かせていただきました。先に買っていたスペイン製ギターを持参して音色を比較しましたが,持参したギターのシャンシャンとした薄い印象の音色に比べ,どれも明らかに豊かな良い音でした。CLとSLと比較検討しましたが,音の透明感と松の方が将来の音の変化の可能性が大きいと聞き,さらなる熟成を楽しみにしようとSLに決めました。幸いにも早めに出来上がり,早速弾いてみますとチューニングの段階から豊かな響きに驚きました。佐藤様にはギター製作のみならず,それまでのギターやギタースタンドの分などでも大変にお世話になりました。加えて,ギターケースも斡旋していただき本当に助かりました。更に,ギター教室に通うことについて相談しますと,洗足学園音楽大学教授で一流のギタリストでもあり,日本のギター界の大御所の原善伸先生が,当地でギター教室を主宰しておられることを教えていただき,ご親切にも原先生に電話までしてくださり私を紹介してくださいました。他にもギターの保管方法や練習方法,お薦めCDなど本当にギターに関して何から何までお世話になっております。ご親切な対応に心から感謝しております。

 ギターは購入後5ヶ月ほど経ち音色はますます良くなっています。原先生からは当初から良い音がするねとお褒めの言葉をいただいておりますが,季節が変わるほどに音も変わり良くなると言われていますので,ギターの音色の熟成を楽しみにしつつ練習に励んでいます。数年後のギターの上達と音色の熟成を励みに日々練習していますが,何分還暦過ぎてからの手習いの上,不器用な者ですので上達が遅々としており,ギターの熟成の方が先になりそうです。

福岡県糟屋郡 元村 様(63才)
 2013.10 Model:CL-S
 2015.2 Model:SL ご購入

 小生,3年前に還暦を迎え,フォーク世代の若き血が騒いだのか,身近な楽器として興味を持ったクラシックギターとの出会いが,プロギタリストの益田様との出会いを生み,その出会いから佐藤クラシックギター工房の佐藤様と出会うことになりました。そしてド素人ながら,思い描いていたクラシックギターの響き,音色,感触を佐藤ギター(モデルCL-S)から頂いて1年4カ月余りが過ぎました。モデルCL-Sで,日々コツコツ(寄る歳なみで沢山出来ない・・)とした練習の中で感じている事は,佐藤様から頂いたアドバイスの通り,やっぱり手工ギターの持つ響きや音色は素晴らしい(少々お高い市販ギター購入経験から)の一言であり,わずか1年余の時間とは言え,時と共に少しづつ熟成?していく音の変化(実に微妙ですが・・)を楽しみながら練習できる事は,何ものにも代えがたい至福の時と感じています。その中で,昨年10月頃にCL-Sモデル特有のアーチバック方式の裏板の内側に,スプルースを用いた高級モデルで,表面板がシダー(CL)とスプルース(SL)の2種類で試作をしている事をお聞きし,新しいモデルのギターも弾いてみたいものだと思いました。しかしモデルCL-Sを手にしてまだ間もない,素人の私にはぜいたくな話と何度も思い返している最中に,佐藤ギターのホームページが更新され,ギタリストの益田氏による佐藤ギターの弾き比べのデモンストレーションが掲載されました。その中でCL-Sと新モデルのSL,CLの音色を,何度も何度も聴き比べ,最後は佐藤様に相談した結果,CL-Sとは音色の異なるSL(スプルース)をお願する事に決めました。実に有りがたい事に,佐藤様の御配慮で,2台目の注文という事で,価格が20%引になった事も,後押しの一つになりました。2015年2月15日に,心待ちにしたモデルSLが手元に届き,早速,スプルース特有の高音部での明るい音と,アーチバック特有の重厚な響きを感じながら,何と素晴らしい音色なんだろう・・時間と共にこの音色がどのように変わって行くのだろう・・またCL-Sの時よりも強く感じる,倍音の響きってこのような音なのか・・・等々と,慣れ親しんだCL-Sの音色とはまた違った音色での楽しいギターライフが広がり,本当に思いきって佐藤様にお願して作って頂いて良かったと思う毎日です。併せて,佐藤様の御紹介で実現したプロのギタリストの方々の演奏会や講習会での出会い,そしてギター愛好家の皆様との交流は,何ものにも代えがたい財産となり,思いもしなかったギター人生の豊かな広がりを頂き,佐藤様とギター達との出会いに心から感謝の日々です。

静岡県駿東郡清水町 長野 様(68才)
 2013.11月 Model:CL-S ご購入

 東京都内のギター専門店をいくつか見て回ったが,100万円前後のギターがゴロゴロ,そんな中でインターネット上で浜松の “佐藤クラシックギター工房” を発見したことが運が良かった。佐藤さんの自宅へ伺った際,庭から玄関までのアプローチで,“これは信用出来るな“ と直感した。初めてお会いした時の印象は “芸術家だなあ・・・” と。試奏のためのギタールームを拝見した時は “あっ!!” と息が詰まった。普通のギターから古楽器ギターまで部屋一杯に飾られており圧倒されてしまった。試奏の場所は一段高くステージになっており,音の響きもちょうど良く大変弾き易かった。クラシックギターのCDを中心に数百,いやもっとあっただろう数千かな,ギターも含めその環境の部屋を去りがたく,すっかり長居をしてしまった記憶が残る。

 私は大学時代より40数年ギターから遠ざかっていたため,佐藤さんを信頼して全てお任せでお願いをした。製作期間が半年ほどかかるという事で,長期にわたりギターを貸し出して頂き感謝感激。小生,突発性難聴で右耳が全く聴こえず,音色に関しては少しあきらめ気味だが,でも時々“いい音出るねえ”と思う事がある。また耳は悪くても,音量に関しては大満足。時々,耳のせいか気候のせいか “おお,今日は良く鳴るなあ” と思う事がある。オーダーした際,ハイポジションの弦高を特に低めにお願いしたために,弾きやすさにも満足している。またオリジナリティを出すために,ヘッドやブリッジにスワロフスキーのクリスタル装飾をたくさん入れてほしいとリクエストしたが,それも快く引き受けてくれ,しかも無料でやっていただいた。大学時代のギター仲間(13人)と,毎年2泊3日で懇親しているが,超高額ギターと弾き比べても全く遜色なく,皆からも好評。価格もずばり安い!使い始めて約1年だが,トラブルは皆無。無駄な経費がないことは素晴らしく,コストパフォーマンスが高いと思う。ただ仲間に自慢する時,まだ知名度が低いので,佐藤ギターがもっと世の中に知れ渡って欲しいと思う。購入後,数々のギターのコンサートにご招待いただき,佐藤さんの人脈の広さで,第一線で活躍している有名ギタリストのレッスンを何回か受けることもでき,最近は上達のために練習にさらに熱が入っている。購入する場合は,ネット上だけでなく,是非浜松まで足を運んで自分の目で確かめる事,この一言に尽きる。佐藤さんは会ってみれば一目で分かる。一生付き合うに足りる男だ!!

福岡県糟屋郡 元村 様(62才)
 2013.10 Model:CL-S ご購入

 クラシックギターをインターネットで購入するとは当初考えておりませんでしたが,メールでいろいろと質問をするうちに,佐藤さんから頂いた様々なアドバイスは,60歳からの手習いで素人の私にとりまして,非常に適切に感じて,それが信頼へ変わり,試奏もせずに購入を決断しました。このギターを購入する前は,スペイン製のギターで1年程練習しましたが,その音色に次第に納得できなくなり,楽器店やギター展示会を廻って好きな音色の比較検討をしていました。この歳からのギターには少々もったいないか?とも思いましたが,このCL-Sを購入してみて、今はその音色にほれ込んでいます。このギター特有の削り出しの裏板から響き出る音色は,独特で豊かな音量が有り,これからも弾き込んでいくのが,楽しみなギターだと思います。演奏性につきましては,まだまだどうこう言える域には有りませんが,少し重量があるので,構え易く安定感あり弾きやすいと思います。昨年の10月下旬にギターが届きましたので,やっと1年が過ぎますが,今のところ故障も無く最高な状態です。高齢な素人の立場からすると,思いきった買い物だったかもしれませんが,現物を手にしてみて音色,性能共にお買い得なギターだったと思っています。卸問屋,小売を通さず,製作者より直接の購入は生まれて初めてでしたが,佐藤さんと血の通ったやり取りが,何時でもできる安心感に満足しており,当方からの質問への回答の早さ,適切さにも感謝しております。ギター購入をお考えの方に語れる程のギター経験は有りませんが,初心者でも出来うる限り,良い楽器で練習を進める事ができると一層楽しくなると思います。最後になりますが,一番最初のメール交信時から,佐藤さんのお人柄を感じて絶大に信頼しております。

神奈川県川崎市 鳥養 様(58才)
 2013.11 Model:CL-S ご購入

 インターネットでの購入には不安はあり,決断に時間は掛かりましたが,試奏用ギターを貸してもらい即決しました。一柳とM.ロドリゲスを持っていましたが,違いが直ぐ分かり,他のギターと比較検討することなく購入を決めました。音色は特に低音が気に入ってます。チェロの低音に近い音を感じるときもあります。音量は少し不満もありますが,ただ私はフォルテはより強く!感情が入ってしまう傾向があります。演奏性についても不便に感じた事はありません。購入してすぐ,乾燥のし過ぎでフレットが浮いてしまった事がありましたが,すぐ対応して頂き,それ以外は故障やトラブルもありません。最初は不安でしたが,試奏の対応,無理をお願いして2ヶ月の無料貸し出しなど対応頂き満足してます。インターネットで色々な悪評判もあり心配しましたが,ギターを手にしてから,そのネット情報が間違いである事が分かりました。ギターを検討中の方にとって,インターネットでの購入は,不安が多いと思いますが,試奏をされれば,直ぐ良さが分かると思います。価格的にも割安だと思います。佐藤さんには,無理なお願いを何度かお願いしましたが,嫌な顔せず対応頂きました。家の中に小さなステージのようなスペースがあり,20本近い数のギター,バイオリン,古いギターなどのコレクションがとてもうらやましい限りでした。フェルナンド・ソル時代のギターをお借りし,ソルの曲を弾かせて頂いたことには感動しました。ギタリストとの親交も深いようで,もっともっと交流させて頂きたいと思うばかりです。

静岡県焼津市 増田 様(57才)
 2014.3 Model:CL-S ご購入

 私は実際に浜松まで赴き,試奏して購入しました。初心者でも安心して相談できると思います。またいつでもメールでの相談が出来るので安心感もあります。ギターが好きでいろいろなギターに触れる(見たり,聞いたり,弾いたり)機会がありましたが,常々製作者の顔が見えるギターが欲しいと考えており,日本製できるなら静岡県内でと考えていましたので,他のギターと比較検討する必要はありませんでした。音色は深みのある重厚の音色で,音量も充分だと思っています。ただし弦は発送時のサバレス・アリアンス+カンティーガが良かったかな?と思っています。現在ハナバッハです。演奏性についても特に問題なく,弾弦もしやすいと思います。以前1弦がビビるようになりましたが,弦を交換したら治りました。弦の寿命でしょうか?今のところ他には故障等はありません。絶対的な金額は高価なものと思いますが,一生ものと考えれば安い買い物だと思います。お近くにお住まいであれば,是非直接お会いして試奏するのが良いと思います。

愛知県西尾市 内田様(60才台)
 2014.2 Model:CL-S ご購入

 知らない人や知らない会社から物品やサービスの提供を受けることは心配です。しかし佐藤さんのお宅を訪問し,時間を共し,様々な話をしていくうちに,信頼できるという気持ちになり,アドバイスを受け試奏をして注文に至りました。60の手習いの初心者の私ですが,音色,音量ともに価格からして十分以上だと思っています。一つ知らなかったことは,ギターは購入後直ぐに最高の音色が出ると勘違いしていました。早く自分のギターの最高の音色と出会えるよう祈るのみです。

岩手県奥州市 H.B 様(64才)
 2013.5 Model:CL-S 630
 2013.9 Model:SL-B ご購入

 インターネットでの購入に不安はありましたが,メール等で詳しい説明をしていただいたので,他のギターと比較検討も特にしませんでした。音色は重たい感じで,個人的にはもう少し明るさが欲しいと思います。ペグの不良のため修理をお願いしましたが,とても良い対応でした。指板形状に弱ラウンドタイプも選べるといいと思います。また高音弦に指板の余裕(ハイポジションでやや低音寄り)があれば,初心者としてはスラーの時,弦の脱落が幾分防止になるような気がします。ご購入を検討している方は,是非実際に試奏することをお薦めします。

茨城県稲敷郡 M.I 様(60才台)
 2010.8 Model:CL-S ご購入

 佐藤さんには,購入前にメールや電話にて,詳しくお話を伺いましたので,信頼できる方だと思い,インターネットでの購入も不安は全くありませんでした。ホームページに公開されている画像や構造を見て,良さそうな音がすると感じたため,楽器店のギターとの比較検討は行わず購入しました。音色については,ラティス構造故の独特の音色ではありますが,個性があってよいと思います。音量も十分大きく,大変コストパフォーマンスの高いギターだと思います。購入当初ナット材質の不具合がありましたが,即座に対応していただくとともに,予備のナットまで提供していただき助かりました。私のCL-Sは,現機種のラインアップにはありませんが,デザイン的にちょっと残念なことが一点だけありました。弦巻きの位置が下過ぎてネック横のR部分から若干はみ出ていることです。現行機種ではその部分も改善されているようですので問題はないと思います。手持ちのスペイン製及びドイツ製ギターは,数日間弾かないと音が出にくくなりますが,CL-Sは同じ状況でもちょっと弾き込むと音が出るようになります。構造の違いが音の出やすさに現れているのかもしれません。4年間弾いて徐々に高音が出るようになりました。そこまで到達するまでは,高音が低音の音の大きさに負けていました。エージングにより音が出るようになるのは,全てのギターに共通する事ですので,辛抱強く弾き込む事が必要ですね。ギターは製作直後は真の音がでていません。少なくとも数年間弾き込むことで,本来の音が出てきますので,ご購入を検討中の方は,将来を見越した選択をし,是非本来の音が出せるように弾き込んでください。

お客様の声

これまでご注文・ご購入・修理依頼いただいたお客様からの声,ご感想をご紹介します。
ご年齢は,メッセージを頂いた時のものです

静岡県 K.H 様(50才台)
2022.5 Model:SL ご購入
2023.3 Model:CL 630 オーダー中

完成したギターを手にしてから1年が経とうとしています。関節症の関係で弦高を下げてもらいましたが,それ以外何の不具合もなく経過しています。夏は冷房,冬は暖房と全く気を使っていません。常にそばに置いて弾きたいので,弦も巻線のみ少し緩めるくらいにしておきましたが、きちんと柾目に取られた堅牢なネックは全く動かず、張りっぱなしでも全く問題ありません。

交差目の美しいトップや,木フェチの僕のために選んでくれたというワイルドなサイドとバックのコア材,黒々と目の詰まった指版・・・,木材入手に多くの制限がかかる現在これだけの材料を集めるだけでも大変なことと思います。やや重い構造ですが,造りは極めて堅牢で,広い会場で弾くと音が前に飛びだす楽器です。

弾いていると佐藤さんのポリシーが少しずつ伝わってきます。例えばフレット,木に埋め込まれる足の部分の端が短く処理された『見栄えの良い』ギターが多いのですが,佐藤さんは音伝達が衰えるのを嫌っているのでしょう,端まできっちりと埋め込んでいます。木が痩せたらフレットを調整すれば良いだけのことですから。まずは音質重視で造り上げ,奏者との調整は後々時間をかけて行っていくと考えているのだと思います。その意味でもこのギターは,製作家と長くお付き合いする醍醐味を与えてくれています。

音質はハッキリとした低音とレスポンスの良さが気に入っています。とにかく音が前に飛ぶことを重視されているのだと感じます。誤解を恐れずに言うと,奏者が音に包まれて気持ちが良いことより,聴衆が気持ちが良くなることを優先しているというような・・・つまり表現の道具としてギターはあるのだと,佐藤さんは明確に位置付けているのだと思います。

佐藤さんは人当たりの良い穏やかな方ですが,その作品と過ごす中で,哲学のある職人気質と漢気を知ることになりました。改めて凄いものを手に入れてしまったと(笑)。ギターが育つ過程の中で,まだまだお付き合いは続きます。佐藤さんもそれを前提としてギターを造っているのだから。現在使用しているSLにも充分満足しているのですが,関節症が悪化してきて,難しい押弦を少しでも楽にするために,また杉の楽器の音も欲しくなり,先日杉のショートスケール(CL 630)をオーダーしてしまいました。その完成も今から大変楽しみです。佐藤さん,どうか今後とも宜しくお願いいたします。

大阪府大阪市 山本様(40才台)
2021.4 Model:SL ご購入

 試奏のためにお借りしたモデルは,自分の好みの音質とは少し違っていましたが,作りの丁寧さと弾きやすさ・響き方から「これは佐藤ギターの他のモデルの中に自分に合う物がある」と感じ,浜松までうかがい別のモデルも試奏させていただくことにしました。

 佐藤さんとクラシックギターの四方山話をしながら,色々なギターを試奏し,佐藤さんに演奏していただいて客観的に聴いてみた結果,モデルSLの購入を決めました。各部の材や塗装,ポジションマークの有無などの仕様をアドバイスを聞きながら決定し,発注してからも様々な問い合わせに対応して頂き,状況を細かく連絡いただきながら,完成を楽しみに待ちました。約3ヶ月後,手元に届いたギターをワクワクしながら開封したところ,温かみにあふれた雰囲気のギターになっており,真心込めて作っていただいたと感動しました。ナットとサドルを象牙に変えていただいた効果かもしれませんが,試奏用のギターよりも更に艶が増しレスポンスも良くなったように感じ大変満足しております。普段教えていただいている先生からも「大きなホールでも良く鳴り響きそうですね」とのコメントをいただき,弾き込めば更に音も良くなってくるとのことで,これからのギターの成長が楽しみです。佐藤さんのギターが気になる方はこのホームページ内の動画も参考になりますが,やはり自身で試奏されて生音を体感されることをおすすめします。少なくとも自分は動画と生音では印象が変わり,購入の決め手の一つとなりました。

 ホームページからも感じていましたが,初めての問い合わせからギターの到着まで,細かい質問なども一貫して誠実に応対いただき,浜松のご自宅を訪れた際には最寄りの駅まで迎えに来ていただいたりと、佐藤さんは細部までご配慮いただける方だと思いました。最後まで信用できて納得ゆくお付き合いができ本当に感謝しております。これからもワクワクするような新しいモデル発表など,佐藤クラシックギター工房の更なる発展を願っております。

熊本県八代市 米満様(72才)
2020.8 Model:CL 630 ご購入

 私の町には楽器店がありません。これまでクラシックギターはリサイクルショップやインターネットで10本ほど買っては売りを繰り返し,それこそ安物買いの銭失いでした。私は難しい伝統的なクラシックはあまりできませんが,日本の童謡とか歌謡曲が好きで弾いております。70歳を超え最後に1台新品の良いギターが欲しくて探していましたところ,インターネットで佐藤クラシックギター工房を拝見し,佐藤先生に問合せをいたしました。

 今までシダー(杉)の音色が好きで使っておりました等々相談したところ,より軽いタッチで明るい音色で最初から鳴りやすいという点でCLが良いのではないかというアドバイスをいただきました。また相談の中で裏・側板がワシントン条約の改正によりローズウッドからハワイアンコアになるということをうかがい,このハワイアンコアを使うことにより音質はローズウッドよりやや明るく華やかな音になるというアドバイスをいただきました。また私の指が少し短く,うまく押弦にできないことがある等の悩みに親身に相談にのっていただきました。そうしたことから,CLの弦長630mmのショートスケールモデルであるCL 630をご提案いただき,よしこれだ!!と一発で決断し注文しました。

 約半年後,待ちに待ったCL 630送られてきました。早速,ドキドキしながら開梱し,調弦し,試奏してみました。まず,ショートスケールなのにズシッとした重量感に驚きました。低音域から中高音域まで今まで体感したことのない音色で音量も十分です。高音域は年数が経ち,乾燥してくれば更に良くなるということで期待しております。注文時の佐藤先生の説明通りのギターで大満足しております。更にナット側,サドル側ともに弦高をできるだけ低く設定していただき,また指の短い私の手に合わせて,各弦の間隔もほんのわずかですが狭くして下さり,とても弾きやすく満足しております。最後にこの表面板:シダー(杉),裏・側板・ハワイアンコアで,ショートスケールという作品は,佐藤クラシックギター工房の第一号とのことで,世界でただ一つのものを持っているということの誇りとうれしさがあり,大変感謝いたしております。

千葉県千葉市 深木様(70才)
2020.2 Model:SL 630 ご購入

 ギターが完成,納品されてから5ヶ月が経ち,その感想などをお話しします。まず私がオーダーしたのは弦長630mmのショートスケールモデルです。これまで使用していたギターと比べ,若干重いかなと感じますが,見た目,構えた時の感覚は同じで,ノーマルスケールのギターから持ち替えても特に違和感は感じられませんでした。ボディー背面はヴァイオリンと同じようなラウンドバックになっており,緩やかな曲線は穏やかな気分を醸し出してくれ,すっかり気に入っています。今まで使っていたギターと比べるとフレット間がわずかながら狭くなり,運指がだいぶ楽になりました。1フレット当たりではわずか1mm弱の違いですが,たったこれだけの違いで,これまで苦労していた「禁じられた遊び」の長調に転調後が,かなり弾きやすくなりました。またネックが細くなり,運指が楽になった分,押さえるところが狭くなり,隣の弦を押さえてしまうというミスも時々ありますが,これはこのサイズのギターに慣れればすぐに解消されそうです。

 現在使用している弦はサバレスの510AR(1-3弦:アリアンス/4-6弦:カンティーガ/ノーマルテンション)ですが,大変弾み明るい音色になり,このギターには大変合っているように感じます。歌謡曲が好きで藤浦洸 作曲の「水色のワルツ」を良く弾きますが,明暗あるいはその時の想いが,長く短くと響き渡り非常に満足しています。音色は経年とともに,弾きこなすことにより,変化するということですので,75歳になる5年後にどのように化けるのか非常に楽しみにしております。最近はクラシックも弾きたくなり,クラシック名曲集などの楽譜を購入し練習に励んでおります。今まであまり馴染みのなかったクラシックも奥が深く楽しいですね。弾けた時のうれしさ,足踏みの悔しさと毎日が充実しています。あれもこれもやってみたい。また色々と欲しくなる。一つ手に入れると,さらに新たなものが欲しくなる性,今度は表面板が杉のギターを弾いてみたくなりました。

愛知県大府市 原様(65才)
2020.7 修理

 この度,佐藤クラシックギター工房にギターの修理と調整をお願いしました。私は趣味でボサノヴァを中心に演奏しております。ボサノヴァは中学生の頃から興味のあった音楽で,独特の和音とコード進行,そしてリズムが当時はフォークソングのギター少年にとって何とも魅力的に聴こえてきたものです。たまたま,仕事の関係でブラジルのサンパウロで3年間を過ごすことになり,チャンス到来とばかりブラジル人の方にボサノヴァを伝授していただきました。もう38年も前のことですが,せっかくブラジルに来ることができたのだから,ブラジルのギターを購入しようと思い,知人の紹介でブラジル人の職人さんの工房に訪ねて購入したのが,今回佐藤さんに修理をしていただいたギターです。ここ数年は,バイオリン,フルートそしてギターの3人でユニットを組んでステージ演奏する機会が多く,音量のバランスを取るためにもっぱらエレガットを使用しており,ブラジル帰りのギターを手にすることはほとんどありませんでした。時々弾いてはみるものの,弦高は高く弾きにくいし,鳴りもこもった感じで弾いていて気持ちよさが薄れてきたなぁと感じていました。そんな矢先にライブで知り合ったクラシックギタリストの中本香奈子さんから,浜松に佐藤さんという修理が得意な名工がいると紹介して頂き,お願いすることになりました。初めて電話でお話をさせていただい時に,ギターに対する並々ならぬ愛情を感じ,この方なら間違いないと思いました。早速ギターを浜松まで送り診断をしていただくことになりました。その診断結果に驚きました。音のチェックからギターの構造上の欠陥を予想して,内視鏡による検証を経て,問題点を指摘していただき,その画像とともに修理方法と予算を丁寧にメールで報告して下さり,職人魂が伝わってきました。どのような問題があり,どのような修理をしたのかは,おそらくこのレポートの最後に,佐藤さんから詳しい説明があると思いますので,そちらに譲ります。

 約1ヶ月後,修理完了の連絡をいただき,せっかくなので直接ご自宅におじゃまして受け取ることにしました。そこには200年前のギターから佐藤さんの作品まで50本近くのギターが並び,その部屋で彼女と久しぶりに対面して音を出してみました。まず一音だして,その音色と弾き心地に驚きました。一口で表現すると「ジャジャ馬で扱いにくい娘が,素直で優しいガロッタ(娘さん)に変身」していたのです。この生まれ変わったギターを使い,お世話になっている愛知県阿久比町のライブスポット「イミレリア」さんで行われた無観客配信アンプラグドライブ(2020/8/10)に出演し,無事にお披露目をすることができました。真っ直ぐに伸びる音と,ボサノヴァ特有の不協和音も一つ一つの音がはっきりと響き気持ちよく演奏することができました。佐藤さんのギターに対する情熱とその神の手に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。


◆主治医 佐藤より
 原様から修理のご依頼を頂いたギターは,手にした瞬間,様々な箇所で違和感を感じました。南米の楽器は一般的に我々日本人製作家からすると,細部の工作精度に問題があるものですが,このギターは細かなところより,まずは表面板自体が歪んでおり,ネックが反っていると言うよりは根本の取付角度が不良で,ペグが左右で取付位置も角度も異なり,ブリッジも高さが全く合っておらず,フレットの高さは不揃い,そして驚いたのは,表面板の内側の力木が1本欠損している(取れたというわけではなく,つけ忘れ?つけるための位置を示す鉛筆の跡はあるが,接着した痕はなし)という何とも重症なギターでした。しかし非常に素晴らしい材料を使っており,これは完全に修理すればかなり良いギターになると直感しました。幸いオーナーの原様から,せっかくなら思う存分やって下さいと依頼がございましたので,職人魂に火がつき,徹底的に修復し,大変弾きやすく,またおそらくこのギターが本来持っていた音色に戻すことができました。

滋賀県大津市 山田様(68才)
2019.4 Model:SL630
2018.12 Model:19th Century
2017.1 Model:CL-S630 ご購入

 2017.1月にModel CL-S 630(杉・ショートスケールモデル)を購入し,その音量と音色に魅了され大変満足しておりました。そのためこの楽器がスプルースだったらどんな音になるのだろうと気になり,さらに上のグレードのModel SLに興味が湧きました。しかしSLの630mmモデルはなかったので,諦めかけていたのですが,それとなく電話で聞いてみたところ,SL 630を製作してくれるということになり,今回はSLの弦長630mmモデルを特注で作ってもらいました。またワシントン条約の改正により側板,裏板に使われるローズウッドの輸出入ができなくなったそうで(現在ストックのある分でまだしばらくは大丈夫だそうです),佐藤さんもその代替材料を検討しているところだったので,新たな材料での製作を依頼しました。ローズウッドの代替材料にはハワイアンコアを使うとのことで,初めての試みであったため,完成までどんな音のギターになるか楽しみと不安が半分半分でした。

2019.3月末に完成の連絡を頂き,送って頂くのが待ちきれず,浜松まで取りにうかがいました。最初に手にした印象は,とにかく音のスケールが大きい!!先のCL-S 630も音量の大きなギターでしたが,それ以上に大きく,全体的にカラッと明るいながらも艶やかな音が大変好印象でした。それは表面板のシダー(杉)とスプルース(松)の材料の違いで,側裏板にハワイアンコアを用いることにより,その差がさらにはっきりと大きく出たとの事でした。まだ完成したばかりで何も弾かれていない状態なので,これから弾き込みによりもっと音色がまろやかに,音量もさらに増すと聞き,今後の成長が大変楽しみです。後日,弦交換などをしてもらっている行きつけの楽器店のギター担当者に見せに行くと,低音の響きにビックリしており,低音から高音のバランスの良さが特筆できると話していました。ギターを習っている先生にも何度か試奏して頂きましたが,どのポジションでも音の抜け,バランスが良く,強い弾弦でも音のビリつきもなく,大変弾きやすい素晴らしいギターだと評価を頂きました。

 実はこの2台のギターの間に,19世紀ギターのレプリカモデルである19th Centuryの試作段階のギター(サイトに掲載のモデルと細部のデザインが異なるだけ)も譲って頂き,3台の異なった佐藤ギターを所有することになりました。それなりのレベルのギターを購入すれば,1台で3桁くらいにはすぐになってしまいますが,私はそれと同程度の金額で杉,松,19世紀ギターと特徴の違う3本を入手することができ,曲に合わせて3台のギターを弾き比べられるという,大変贅沢なギターライフを送っています。今はソルの「月光」を練習していますが,同じように弾いてもそれぞれのギターで表情が異なり,その違いを楽しみながら練習できることは,何よりも楽しい時間です。価格自体は安価ではありませんが,これだけのクオリティーをこの金額で楽しめることは,大変リーズナブルだと思います。ギターは大事に使えば一生ものですので,そう考えれば決して高い買い物ではないと思います。ギター専門店に行けば,数多くのギターから選ぶことができますが,一人の製作家に惚れ込んで,直接オーダーするというのは,オーダーから完成まで時間はかかりますが,その間のワクワク感は楽器店での購入とは違った幸福感があります。浜松まで試奏に行けば,佐藤さんご本人に説明をしてもらえ,デモンストレーションもしてもらえますので,まずは試奏に行くことをお薦めします。

福島県西白河郡 菊池様(23才)
2018.8 Model:CL-S ご購入

 購入に際しては,当初インターネットでの購入は正直不安がありましたが,試奏のためにギターを送って下さるということでしたので,実際にギターを弾くことができ不安はだいぶ解消されました。

 完成後,友人やギタークラブの仲間が持っている楽器と比較しましたが,音量で言えば他のほとんどの楽器よりもよく出ていました。弦長664mmのラミレスと比較しても同等かそれ以上の音量があります。音質については個人の好みがありますが,昔ながらのクラシックギターとはやや違い現代的な音質といった感じで大変満足しています。また非常に弾きやすく,以前に使っていたギターでは弾きにくかった部分もとても弾きやすくなりました。

 まだ使い始めたばかりですので,故障やトラブルはありませんが,製作者本人と直接コンタクトが取れることは何かトラブルが発生した場合に安心です。そうした部分でも小売店等で購入するよりも良かったと思います。様々な楽器や製作家がいる中で,1つの楽器に決めることは非常に難しいことですが,佐藤さんの工房では試奏もできますし,丁寧な説明もして下さり,何よりギターの質が良いです。私も最初はメールや電話での相談をさせていただきましたが,佐藤さんの人柄の良さが伺え,信頼できる方ですので,試奏だけでもしてみてはいかがでしょうか?きっと楽しい経験になるはずです。素晴らしい楽器を手にすることができ,感謝しております。

滋賀県大津市 山田様(67才)
2017.1 Model:CL-S 630 ご購入

 僕自身はインターネットでの買い物は好きではないので,浜松まで行きました。元々弦長630mmのショートスケールが欲しかったので,モデルはほぼ決めていましたが,購入を決めた一番の決め手は,佐藤さんの説明が大変丁寧で分かりやすく,素人の私にとり最高のアドバイスだったことです。

 次にコストパフォーマンスが優れていることでした。同等レベルのギターを一般の楽器店で購入すれば1.5〜2倍くらいになるはずです。これが製作家から直接購入するメリットです。購入一年後にメンテナンスにうかがいましたが,適切なアドバイスと調整をして下さりとても関心しました。また良い音を出すためには楽器だけではなく,爪の手入れが大事で,その詳しい方法まで実践的に教えていただきました。その辺りは製作家としてだけでなく,ギタリストとしても活躍する佐藤さんならではだと思います。私の周囲のギター仲間の感想は,

1. 今習っている先生からは「非常にバランスがいいね」と。
2. 楽器店のクラフトマンは「表面板の厚さなど全く今までにない素晴らしいギターですね」と言ってました。
3. 発表会では「音色にうっとり」との評価(ミスタッチはありましたが)

 購入に際しては是非佐藤さんに会って試奏されることをお薦めします。確かに100万円超の外国製ギターもいいでしょうが,それより身近に直接本人に相談でき,愛着が持てるギターの方が素晴らしいと思います。今,私が悩んでいることは弦の選定です。質の良いギターでは弦の違いで音も大きく変わり,それにより作る音楽も変わってきます。サバレス,ハナバッハ,プロアルテと色々試しましたが,結局佐藤さんに任せることが最終的にはいいギターになるように思いました。

 またフェイスブックを通じて,佐藤さんの周りには素晴らしいプロギタリストがおられることに関心しました。多くの有名ギタリストとも大変親しく交流があり,プロのギタリストもメンテナンスや調整にたくさん来ているようです。

 好きな言葉は「ギターには機嫌の良い時もあれば悪い時もある」。自分自身が購入したギターを常に愛することです。購入を検討されて今これを読んでいる皆さん,ホームページの聴き比べでは良さは分かりません。ぜひ浜松まで行ってみて下さい。

神奈川県横須賀市 佐藤様(64才)
2014.11 Model:SL ご購入

 佐藤様作のギターを受け取り2年半が経過しました。本来の音が出るのに5年くらいはかかると言われておりましたので丁度半ばになります。現時点での音の変化についてレポートします。

 佐藤様の紹介で,原善伸先生に師事して3年目になります。原先生の教室では半年に一度門下生による発表会があります。市文化会館中ホールを使用しての発表会で,沢山の聴衆が来られるためとても緊張しますが、他の生徒さんのギターを聞くことができると同時に,自宅ではなくホールという広い場所での響き方も聞くことができる貴重な機会です。普段は個人レッスンなので,自分のギターと先生のギターしか聞く機会がありません。演奏技術は2年余も教えていただいているのに全く上達せずに恥ずかしい限りですが,原先生や家内からは良い音が出ていると褒めてもらえ,それも佐藤様のギターのおかげです。確かに低音は購入当初より,芯があるどっしりとした音になり,高音はどんどん伸びのある透明感のある音になってきたように思います。

 ホールでも高音から低音までバランス良く響いています。発表会での演奏の音源を佐藤様に聞いて頂いたのですが「低音も高音も音の伸び,量感共に良く出ており,当初に比べると,随分と音の角が取れてきており,特に中音域(3弦,4弦)は鳴りにくいものだが,低中高音とバランス良く鳴っている」とのコメントを頂き,安堵すると同時に本当にそうだと納得しました。以前に佐藤様から,初心者の内からある程度良いギターを使用することが大事なのは,強弱の付け方などギター演奏のニュアンスが習得できるからだとうかがいましたが,確かにその通りだと思います。加えて練習していて自分のつま弾く音に感動することもしばしばで,技術の上達が遅いのは本当にまどろっこしいのですが,音が良いので練習が楽しいことも喜びです。音が変わると言われているさらに2年半後には,もっと良い音を引き出せるように上達していたいものだと日々励んでいます。今後も愛器SLと共に精進していきたいと思っています。

神奈川県横須賀市 佐藤様(62才)
2014.11 Model:SL ご購入

 昨年9月に日本有数の楽器店で,数万円のスペイン製ギターを購入しました。若い頃にギターを少しだけ弾いた事がありましたが,練習を始めてみるとギターの音色に不満を感じました。本来もっと良い音がしたように思い,納得できる音色のギターはないものかとネットで探し始めたら,佐藤クラシックギター工房のホームページを見つけました。丹念に調べましたが,とても良さそうなので,実際に浜松まで出向き試奏させていただいて決めることにしました。家内と二人で伺いましたが駅まで出迎えてくださり,ご自宅の試奏室では詳しく説明をしていただくとともに製品の数々の音色を聴かせていただきました。先に買っていたスペイン製ギターを持参して音色を比較しましたが,持参したギターのシャンシャンとした薄い印象の音色に比べ,どれも明らかに豊かな良い音でした。CLとSLと比較検討しましたが,音の透明感と松の方が将来の音の変化の可能性が大きいと聞き,さらなる熟成を楽しみにしようとSLに決めました。幸いにも早めに出来上がり,早速弾いてみますとチューニングの段階から豊かな響きに驚きました。佐藤様にはギター製作のみならず,それまでのギターやギタースタンドの分などでも大変にお世話になりました。加えて,ギターケースも斡旋していただき本当に助かりました。更に,ギター教室に通うことについて相談しますと,洗足学園音楽大学教授で一流のギタリストでもあり,日本のギター界の大御所の原善伸先生が,当地でギター教室を主宰しておられることを教えていただき,ご親切にも原先生に電話までしてくださり私を紹介してくださいました。他にもギターの保管方法や練習方法,お薦めCDなど本当にギターに関して何から何までお世話になっております。ご親切な対応に心から感謝しております。

 ギターは購入後5ヶ月ほど経ち音色はますます良くなっています。原先生からは当初から良い音がするねとお褒めの言葉をいただいておりますが,季節が変わるほどに音も変わり良くなると言われていますので,ギターの音色の熟成を楽しみにしつつ練習に励んでいます。数年後のギターの上達と音色の熟成を励みに日々練習していますが,何分還暦過ぎてからの手習いの上,不器用な者ですので上達が遅々としており,ギターの熟成の方が先になりそうです。

福岡県糟屋郡 元村様(63才)
2013.10 Model:CL-S
2015.2 Model:SL ご購入

 小生,3年前に還暦を迎え,フォーク世代の若き血が騒いだのか,身近な楽器として興味を持ったクラシックギターとの出会いが,プロギタリストの益田様との出会いを生み,その出会いから佐藤クラシックギター工房の佐藤様と出会うことになりました。そしてド素人ながら,思い描いていたクラシックギターの響き,音色,感触を佐藤ギター(モデルCL-S)から頂いて1年4カ月余りが過ぎました。モデルCL-Sで,日々コツコツ(寄る歳なみで沢山出来ない・・)とした練習の中で感じている事は,佐藤様から頂いたアドバイスの通り,やっぱり手工ギターの持つ響きや音色は素晴らしい(少々お高い市販ギター購入経験から)の一言であり,わずか1年余の時間とは言え,時と共に少しづつ熟成?していく音の変化(実に微妙ですが・・)を楽しみながら練習できる事は,何ものにも代えがたい至福の時と感じています。その中で,昨年10月頃にCL-Sモデル特有のアーチバック方式の裏板の内側に,スプルースを用いた高級モデルで,表面板がシダー(CL)とスプルース(SL)の2種類で試作をしている事をお聞きし,新しいモデルのギターも弾いてみたいものだと思いました。しかしモデルCL-Sを手にしてまだ間もない,素人の私にはぜいたくな話と何度も思い返している最中に,佐藤ギターのホームページが更新され,ギタリストの益田氏による佐藤ギターの弾き比べのデモンストレーションが掲載されました。その中でCL-Sと新モデルのSL,CLの音色を,何度も何度も聴き比べ,最後は佐藤様に相談した結果,CL-Sとは音色の異なるSL(スプルース)をお願する事に決めました。実に有りがたい事に,佐藤様の御配慮で,2台目の注文という事で,価格が20%引になった事も,後押しの一つになりました。2015年2月15日に,心待ちにしたモデルSLが手元に届き,早速,スプルース特有の高音部での明るい音と,アーチバック特有の重厚な響きを感じながら,何と素晴らしい音色なんだろう・・時間と共にこの音色がどのように変わって行くのだろう・・またCL-Sの時よりも強く感じる,倍音の響きってこのような音なのか・・・等々と,慣れ親しんだCL-Sの音色とはまた違った音色での楽しいギターライフが広がり,本当に思いきって佐藤様にお願して作って頂いて良かったと思う毎日です。併せて,佐藤様の御紹介で実現したプロのギタリストの方々の演奏会や講習会での出会い,そしてギター愛好家の皆様との交流は,何ものにも代えがたい財産となり,思いもしなかったギター人生の豊かな広がりを頂き,佐藤様とギター達との出会いに心から感謝の日々です。

静岡県駿東郡清水町 長野様(68才)
2013.11月 Model:CL-S ご購入

 東京都内のギター専門店をいくつか見て回ったが,100万円前後のギターがゴロゴロ,そんな中でインターネット上で浜松の “佐藤クラシックギター工房” を発見したことが運が良かった。佐藤さんの自宅へ伺った際,庭から玄関までのアプローチで,“これは信用出来るな“ と直感した。初めてお会いした時の印象は “芸術家だなあ・・・” と。試奏のためのギタールームを拝見した時は “あっ!!” と息が詰まった。普通のギターから古楽器ギターまで部屋一杯に飾られており圧倒されてしまった。試奏の場所は一段高くステージになっており,音の響きもちょうど良く大変弾き易かった。クラシックギターのCDを中心に数百,いやもっとあっただろう数千かな,ギターも含めその環境の部屋を去りがたく,すっかり長居をしてしまった記憶が残る。

 私は大学時代より40数年ギターから遠ざかっていたため,佐藤さんを信頼して全てお任せでお願いをした。製作期間が半年ほどかかるという事で,長期にわたりギターを貸し出して頂き感謝感激。小生,突発性難聴で右耳が全く聴こえず,音色に関しては少しあきらめ気味だが,でも時々“いい音出るねえ”と思う事がある。また耳は悪くても,音量に関しては大満足。時々,耳のせいか気候のせいか “おお,今日は良く鳴るなあ” と思う事がある。オーダーした際,ハイポジションの弦高を特に低めにお願いしたために,弾きやすさにも満足している。またオリジナリティを出すために,ヘッドやブリッジにスワロフスキーのクリスタル装飾をたくさん入れてほしいとリクエストしたが,それも快く引き受けてくれ,しかも無料でやっていただいた。大学時代のギター仲間(13人)と,毎年2泊3日で懇親しているが,超高額ギターと弾き比べても全く遜色なく,皆からも好評。価格もずばり安い!使い始めて約1年だが,トラブルは皆無。無駄な経費がないことは素晴らしく,コストパフォーマンスが高いと思う。ただ仲間に自慢する時,まだ知名度が低いので,佐藤ギターがもっと世の中に知れ渡って欲しいと思う。購入後,数々のギターのコンサートにご招待いただき,佐藤さんの人脈の広さで,第一線で活躍している有名ギタリストのレッスンを何回か受けることもでき,最近は上達のために練習にさらに熱が入っている。購入する場合は,ネット上だけでなく,是非浜松まで足を運んで自分の目で確かめる事,この一言に尽きる。佐藤さんは会ってみれば一目で分かる。一生付き合うに足りる男だ!!

福岡県糟屋郡 元村様(62才)
2013.10 Model:CL-S ご購入

 クラシックギターをインターネットで購入するとは当初考えておりませんでしたが,メールでいろいろと質問をするうちに,佐藤さんから頂いた様々なアドバイスは,60歳からの手習いで素人の私にとりまして,非常に適切に感じて,それが信頼へ変わり,試奏もせずに購入を決断しました。このギターを購入する前は,スペイン製のギターで1年程練習しましたが,その音色に次第に納得できなくなり,楽器店やギター展示会を廻って好きな音色の比較検討をしていました。この歳からのギターには少々もったいないか?とも思いましたが,このCL-Sを購入してみて、今はその音色にほれ込んでいます。このギター特有の削り出しの裏板から響き出る音色は,独特で豊かな音量が有り,これからも弾き込んでいくのが,楽しみなギターだと思います。演奏性につきましては,まだまだどうこう言える域には有りませんが,少し重量があるので,構え易く安定感あり弾きやすいと思います。昨年の10月下旬にギターが届きましたので,やっと1年が過ぎますが,今のところ故障も無く最高な状態です。高齢な素人の立場からすると,思いきった買い物だったかもしれませんが,現物を手にしてみて音色,性能共にお買い得なギターだったと思っています。卸問屋,小売を通さず,製作者より直接の購入は生まれて初めてでしたが,佐藤さんと血の通ったやり取りが,何時でもできる安心感に満足しており,当方からの質問への回答の早さ,適切さにも感謝しております。ギター購入をお考えの方に語れる程のギター経験は有りませんが,初心者でも出来うる限り,良い楽器で練習を進める事ができると一層楽しくなると思います。最後になりますが,一番最初のメール交信時から,佐藤さんのお人柄を感じて絶大に信頼しております。

神奈川県川崎市 鳥養様(58才)
2013.11 Model:CL-S ご購入

 インターネットでの購入には不安はあり,決断に時間は掛かりましたが,試奏用ギターを貸してもらい即決しました。一柳とM.ロドリゲスを持っていましたが,違いが直ぐ分かり,他のギターと比較検討することなく購入を決めました。音色は特に低音が気に入ってます。チェロの低音に近い音を感じるときもあります。音量は少し不満もありますが,ただ私はフォルテはより強く!感情が入ってしまう傾向があります。演奏性についても不便に感じた事はありません。購入してすぐ,乾燥のし過ぎでフレットが浮いてしまった事がありましたが,すぐ対応して頂き,それ以外は故障やトラブルもありません。最初は不安でしたが,試奏の対応,無理をお願いして2ヶ月の無料貸し出しなど対応頂き満足してます。インターネットで色々な悪評判もあり心配しましたが,ギターを手にしてから,そのネット情報が間違いである事が分かりました。ギターを検討中の方にとって,インターネットでの購入は,不安が多いと思いますが,試奏をされれば,直ぐ良さが分かると思います。価格的にも割安だと思います。佐藤さんには,無理なお願いを何度かお願いしましたが,嫌な顔せず対応頂きました。家の中に小さなステージのようなスペースがあり,20本近い数のギター,バイオリン,古いギターなどのコレクションがとてもうらやましい限りでした。フェルナンド・ソル時代のギターをお借りし,ソルの曲を弾かせて頂いたことには感動しました。ギタリストとの親交も深いようで,もっともっと交流させて頂きたいと思うばかりです。

静岡県焼津市 増田様(57才)
2014.3 Model:CL-S ご購入

 私は実際に浜松まで赴き,試奏して購入しました。初心者でも安心して相談できると思います。またいつでもメールでの相談が出来るので安心感もあります。ギターが好きでいろいろなギターに触れる(見たり,聞いたり,弾いたり)機会がありましたが,常々製作者の顔が見えるギターが欲しいと考えており,日本製できるなら静岡県内でと考えていましたので,他のギターと比較検討する必要はありませんでした。音色は深みのある重厚の音色で,音量も充分だと思っています。ただし弦は発送時のサバレス・アリアンス+カンティーガが良かったかな?と思っています。現在ハナバッハです。演奏性についても特に問題なく,弾弦もしやすいと思います。以前1弦がビビるようになりましたが,弦を交換したら治りました。弦の寿命でしょうか?今のところ他には故障等はありません。絶対的な金額は高価なものと思いますが,一生ものと考えれば安い買い物だと思います。お近くにお住まいであれば,是非直接お会いして試奏するのが良いと思います。

愛知県西尾市 内田様(60才台)
2014.2 Model:CL-S ご購入

 知らない人や知らない会社から物品やサービスの提供を受けることは心配です。しかし佐藤さんのお宅を訪問し,時間を共し,様々な話をしていくうちに,信頼できるという気持ちになり,アドバイスを受け試奏をして注文に至りました。60の手習いの初心者の私ですが,音色,音量ともに価格からして十分以上だと思っています。一つ知らなかったことは,ギターは購入後直ぐに最高の音色が出ると勘違いしていました。早く自分のギターの最高の音色と出会えるよう祈るのみです。

岩手県奥州市 H.B様(64才)
2013.5 Model:CL-S 630
2013.9 Model:SL-B ご購入

 インターネットでの購入に不安はありましたが,メール等で詳しい説明をしていただいたので,他のギターと比較検討も特にしませんでした。音色は重たい感じで,個人的にはもう少し明るさが欲しいと思います。ペグの不良のため修理をお願いしましたが,とても良い対応でした。指板形状に弱ラウンドタイプも選べるといいと思います。また高音弦に指板の余裕(ハイポジションでやや低音寄り)があれば,初心者としてはスラーの時,弦の脱落が幾分防止になるような気がします。ご購入を検討している方は,是非実際に試奏することをお薦めします。

茨城県稲敷郡 M.I様(60才台)
2010.8 Model:CL-S ご購入

 佐藤さんには,購入前にメールや電話にて,詳しくお話を伺いましたので,信頼できる方だと思い,インターネットでの購入も不安は全くありませんでした。ホームページに公開されている画像や構造を見て,良さそうな音がすると感じたため,楽器店のギターとの比較検討は行わず購入しました。音色については,ラティス構造故の独特の音色ではありますが,個性があってよいと思います。音量も十分大きく,大変コストパフォーマンスの高いギターだと思います。購入当初ナット材質の不具合がありましたが,即座に対応していただくとともに,予備のナットまで提供していただき助かりました。私のCL-Sは,現機種のラインアップにはありませんが,デザイン的にちょっと残念なことが一点だけありました。弦巻きの位置が下過ぎてネック横のR部分から若干はみ出ていることです。現行機種ではその部分も改善されているようですので問題はないと思います。手持ちのスペイン製及びドイツ製ギターは,数日間弾かないと音が出にくくなりますが,CL-Sは同じ状況でもちょっと弾き込むと音が出るようになります。構造の違いが音の出やすさに現れているのかもしれません。4年間弾いて徐々に高音が出るようになりました。そこまで到達するまでは,高音が低音の音の大きさに負けていました。エージングにより音が出るようになるのは,全てのギターに共通する事ですので,辛抱強く弾き込む事が必要ですね。ギターは製作直後は真の音がでていません。少なくとも数年間弾き込むことで,本来の音が出てきますので,ご購入を検討中の方は,将来を見越した選択をし,是非本来の音が出せるように弾き込んでください。

佐藤クラシックギター工房

当工房は楽器小売店ではありませんので,在庫はありません。一般小売店での販売もしておらず,直接オーダーのみになります。ギター製作 〜 営業 〜 サイトの制作・管理 〜 経理まですべて私一人ですので,多くは製作できませんが,その代わりにご購入いただいた方に,価格以上のものだと十分満足してもらえるよう,心を込めて製作します。

住所:静岡県浜松市東区笠井新田町944-9
Tel:053-435-4053

佐藤クラシックギター工房

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