​◆トピック
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​◆ショートスケールについて

 現在,ギター専門店には,様々な弦長のギターが並んでいます。弦長とはナット(上駒)からサドル(下駒)までの弦の長さを言い,現在はクラシックギターでは650mmが標準となっており,これより短い弦長のギターをショートスケールギターと呼んでいます。もともとクラシックギターは,日本人より手が大きいヨーロッパ人にあわせて弦長660〜665mmが標準でした。しかし1980年代半ばに,日本人には大きすぎて扱いにくいということで,ショートスケールとして弦長650mmが生まれ,それが現在では標準になっています。その後2000年頃から,まだ大きすぎて指が届かないということから,さらなるショートスケールとして640mmができました。そして2010年頃からさらに短い630mmが出現し,近年は620mmというものもあるようです。ここ30年程は650mmが標準となっていますが,今日ショートスケールと呼ばれている640mmや630mmもいずれ当たり前の標準サイズになる日が来るかもしれません。

 

 このようなショートスケールですが,これらは女性用,子供用,ご年配者向けという訳ではありません。成人男性であっても若い方であっても,積極的にショートスケールを使う方が増えています。いくら良い楽器を持っていたとしても,指が届かず,音がしっかり出ないのであれば,それは宝の持ち腐れであり,意味のないことになってしまいます。それならばより弾きやすいショートスケールを使い,良い音で演奏された方が,はるかに有益だと思います。最近のショートスケールは,標準サイズと比較して,音色については大きな差はありませんし,音量についても標準サイズと遜色ありません。

左:弦長630mm,右:弦長650mm
左:弦長630mm,右:弦長650mm