クラシックギター製作・販売・修理
佐藤クラシックギター工房

静岡県浜松市東区笠井新田町944-9

Tel:053-435-4053

Model SL 480,000円(税込・ケース付)

 Model CL-Sの表面板をスプルースにし,裏板内側にスプルースをはったハイグレードモデルです。ラコートを代表するような19世紀の名器と呼ばれるようなギターでは,ボディ内部にスプルースをはったギターがよく見られます。また現在でもスペインの有名ギターメーカー「ラミレス」の最上級モデルで,同様な構造が使われています。音響学的にどのような効果があるかまたその根拠は明確ではありませんが,経験的に倍音成分の多い,響きの豊かな音質になります。その他の構造はすべてModel CL-Sと同様で,力強く重量感のある低音と明るく伸びのある高音が特徴です。ペグには世界的に大変評価の高い後藤ガットの最高級ペグ510シリーズを,標準で装備しています。

 ギターのボディーは,響板となる表面板が振動することにより音を発し,裏・側板は振動する表面板をしっかりと支える役目があります。支える役目の裏・側板が一緒に振動してしまうと,表面板は正しい振動ができなくなります。そのため裏・側板には,硬くて重いローズウッドなどが用いられますが,それでもまだ随分振動しており,表面板の振動を邪魔しています。そこでこのModel SLでは,オーディオのスピーカーの理論を応用したボディが使われています。高級スピーカーのボディ(エンクロジャー)は,スピーカーの振動板のみを正しく振動させるために,極めて強固に作られており,どんな周波数の振動にも共振しない工夫がされています。それにより,振動板は入力された信号に極めて正しく振動し,必要な音のみを発し,余分な音を発しません。ギターのボディにも,これと同じ考えがあてはまります。表面板の周囲には厚く頑丈なフレームが入っており,側板とともに表面板をしっかりと支え,表面板に余分な振動をさせない構造になっています。

 もう一つの特徴は,裏板が膨らんだラウンドバックです。通常,ギターの裏板は,薄い板を中央で継ぎ合わせるので,サウンドホールから裏板内側を見ると,横向きに数本の補強材と中央に縦に1本木材が入っています。しかしこのSLの裏板は,厚いローズウッドから,ヴァイオリンのように削り出すことにより,裏板が膨らんだ構造になっています。そのため補強が必要なく,裏板の内側には,音の反射の邪魔になるような補強材がありません。

 ギターの表面板の裏側には,力木という数本の木材が取り付けられており,ギターの音質は,この力木の長さ,太さ,配置などにより決まります。それぞれの製作家やメーカーは,ここに様々な工夫をこらすことにより,独自の音を追求しています。19世紀末からクラシックギターでは,6〜7本の力木を団扇の骨のような扇状に配置する方法が最も一般的ですが,現代のアコースティックギター(フォークギター)などでは,より大きく張りのある音を目指し,主に格子状の力木配置が採用されています。このSLでは,アコースティックギターのような格子状力木をクラシックギター用に改良した配置を採用し,先に述べたフレーム構造とともに,クラシックギターの独特な音色を維持しながら,より大きく力強い音を追求しました。

材質

表面板 スプルース(松)
裏板 ローズウッド(削り出しラウンドバック)or ハワイアンコア(削り出しラウンドバック)
裏板内側 スプルース
側板 ローズウッド or ハワイアンコア
ネック マホガニー(エボニー補強入)
指板 エボニー
ローズウッド or ハワイアンコア
塗装 セラック(艶あり)orオイルフィニッシュ(艶消し)

サイズ

弦長 650mm
全長 1004mm
胴幅 280mm(上部最大)
235mm(くぶれ部分)
370mm(下部最大)
胴厚 98mm(ネック接合部)
104mm(底部)
ネック幅 52mm(0フレット)
63mm(12フレット)
ネック厚 22mm(1フレット)
23mm(9フレット)


その他

構造 フレーム構造および格子状力木配置
フレット 20フレット有り
ブリッジ弦留 2分割式スーパーチップ
ペグ ゴトー510シリーズ

ワシントン条約改正による材料の変更について

 裏板,側板,ブリッジ,ヘッドに従来使用していたローズウッド(品種に関わらずマメ科の木材すべて)は,希少動植物保護を目的としたCITES<ワシントン条約>の2017年の改正により,事実上輸出入出来なくなりました。そのため,当工房では希少動植物保護の観点から,いち早くワシントン条約を遵守することとし,ローズウッドの在庫がなくなり次第,ハワイアンコアという木材を使用することに致しました。ハワイアンコアは古くからウクレレでは最高級材料として使用されておりますが,幅の広い板を取ることが困難なため,これまでギターにはあまり用いられてきませんでした。しかし実際にはローズウッドより希少価値の高い木材で,ギター用材として使うには最適です。

 材料の変更により,音には大きな変化はございませんが,やや明るめの明瞭な音になる傾向があります。また木目,色合いなど外観の印象がやや明るい茶色になりますことをご了承下さい。

ご注文の手順

1.

まずはお問い合わせフォームまたはメール,お電話等でお問い合わせ下さい。
Mail:sato@guitar.jp.net
Tel:053-435-4053

2.

試奏希望の場合は,浜松までお越しいただくか,サンプルがある場合はお送りする事も可能です。近隣(静岡・愛知)でしたら持参することも可能です。

3.

オーダーされる場合は,メールまたはお電話で詳細をご相談下さい。納期はモデルや混み具合にもよりますが,概ね5〜6ヶ月です。納品までの期間,長期貸し出し用ギターを無料でご用意しております。必要な方はご利用下さい。

4.

各部の仕上げ,ペグ等のパーツなど,カスタマイズについては,お問い合わせ下さい。

5.

オーダーの際,前金は必要ありません。納品後(概ね1週間以内)に代金をお支払いください。

価格とお支払い

・サイト内に掲載のギター本体価格は消費税(10%)込みの価格です。修理費用などは別途消費税がかかります。

・価格はケース付本体価格です。発送にかかる送料(着払い宅急便),お支払いにかかる振込手数料は別途ご負担下さい。

・お支払いは,基本的に現金または銀行振込(納品後概ね1週間以内)でお願い致します。

・下記クレジットカードでの分割払いが可能です。

・カードご利用の場合は直接カードをご提示下さい。ネット上での決済はできません。





Model SL 480,000円
(税込・ケース付)

 Model CL-Sの表面板をスプルースにし,裏板内側にスプルースをはったハイグレードモデルです。ラコートを代表するような19世紀の名器と呼ばれるようなギターでは,ボディ内部にスプルースをはったギターがよく見られます。また現在でもスペインの有名ギターメーカー「ラミレス」の最上級モデルで,同様な構造が使われています。音響学的にどのような効果があるかまたその根拠は明確ではありませんが,経験的に倍音成分の多い,響きの豊かな音質になります。その他の構造はすべてModel CL-Sと同様で,力強く重量感のある低音と明るく伸びのある高音が特徴です。ペグには世界的に大変評価の高い後藤ガットの最高級ペグ510シリーズを,標準で装備しています。

 ギターのボディーは,響板となる表面板が振動することにより音を発し,裏・側板は振動する表面板をしっかりと支える役目があります。支える役目の裏・側板が一緒に振動してしまうと,表面板は正しい振動ができなくなります。そのため裏・側板には,硬くて重いローズウッドなどが用いられますが,それでもまだ随分振動しており,表面板の振動を邪魔しています。そこでこのModel SLでは,オーディオのスピーカーの理論を応用したボディが使われています。高級スピーカーのボディ(エンクロジャー)は,スピーカーの振動板のみを正しく振動させるために,極めて強固に作られており,どんな周波数の振動にも共振しない工夫がされています。それにより,振動板は入力された信号に極めて正しく振動し,必要な音のみを発し,余分な音を発しません。ギターのボディにも,これと同じ考えがあてはまります。表面板の周囲には厚く頑丈なフレームが入っており,側板とともに表面板をしっかりと支え,表面板に余分な振動をさせない構造になっています。

 もう一つの特徴は,裏板が膨らんだラウンドバックです。通常,ギターの裏板は,薄い板を中央で継ぎ合わせるので,サウンドホールから裏板内側を見ると,横向きに数本の補強材と中央に縦に1本木材が入っています。しかしこのSLの裏板は,厚いローズウッドから,ヴァイオリンのように削り出すことにより,裏板が膨らんだ構造になっています。そのため補強が必要なく,裏板の内側には,音の反射の邪魔になるような補強材がありません。

 ギターの表面板の裏側には,力木という数本の木材が取り付けられており,ギターの音質は,この力木の長さ,太さ,配置などにより決まります。それぞれの製作家やメーカーは,ここに様々な工夫をこらすことにより,独自の音を追求しています。19世紀末からクラシックギターでは,6〜7本の力木を団扇の骨のような扇状に配置する方法が最も一般的ですが,現代のアコースティックギター(フォークギター)などでは,より大きく張りのある音を目指し,主に格子状の力木配置が採用されています。このSLでは,アコースティックギターのような格子状力木をクラシックギター用に改良した配置を採用し,先に述べたフレーム構造とともに,クラシックギターの独特な音色を維持しながら,より大きく力強い音を追求しました。

材質

表面板 スプルース(松)
裏板 ローズウッド(削り出しラウンドバック)or ハワイアンコア(削り出しラウンドバック)
裏板内側 スプルース
側板 ローズウッド or ハワイアンコア
ネック マホガニー(エボニー補強入)
指板 エボニー
ローズウッド or ハワイアンコア
塗装 セラック(艶あり)orオイルフィニッシュ(艶消し)

サイズ

弦長 650mm
全長 1004mm
胴幅 280mm(上部最大)
235mm(くぶれ部分)
370mm(下部最大)
胴厚 98mm(ネック接合部)
104mm(底部)
ネック幅 52mm(0フレット)
63mm(12フレット)
ネック厚 22mm(1フレット)
23mm(9フレット)

その他

構造 フレーム構造および格子状力木配置
フレット 20フレット有り
ブリッジ
弦留
2分割式スーパーチップ
ペグ ゴトー510シリーズ


ワシントン条約改正による材料の変更について

 裏板,側板,ブリッジ,ヘッドに従来使用していたローズウッド(品種に関わらずマメ科の木材すべて)は,希少動植物保護を目的としたCITES<ワシントン条約>の2017年の改正により,事実上輸出入出来なくなりました。そのため,当工房では希少動植物保護の観点から,いち早くワシントン条約を遵守することとし,ローズウッドの在庫がなくなり次第,ハワイアンコアという木材を使用することに致しました。ハワイアンコアは古くからウクレレでは最高級材料として使用されておりますが,幅の広い板を取ることが困難なため,これまでギターにはあまり用いられてきませんでした。しかし実際にはローズウッドより希少価値の高い木材で,ギター用材として使うには最適です。

 材料の変更により,音には大きな変化はございませんが,やや明るめの明瞭な音になる傾向があります。また木目,色合いなど外観の印象がやや明るい茶色になりますことをご了承下さい。


ご注文の手順

1.

まずはお問い合わせフォームまたはメール,お電話等でお問い合わせ下さい。
Mail:sato@guitar.jp.net
Tel:053-435-4053

2.

試奏希望の場合は,浜松までお越しいただくか,サンプルがある場合はお送りする事も可能です。近隣(静岡・愛知)でしたら持参することも可能です。

3.

オーダーされる場合は,メールまたはお電話で詳細をご相談下さい。納期はモデルや混み具合にもよりますが,概ね5〜6ヶ月です。納品までの期間,長期貸し出し用ギターを無料でご用意しております。必要な方はご利用下さい。

4.

各部の仕上げ,ペグ等のパーツなど,カスタマイズについては,お問い合わせ下さい。

5.

オーダーの際,前金は必要ありません。納品後(概ね1週間以内)に代金をお支払いください。

価格とお支払い

・サイト内に掲載のギター本体価格は消費税(10%)込みの価格です。修理費用などは別途消費税がかかります。

・価格はケース付本体価格です。発送にかかる送料(着払い宅急便),お支払いにかかる振込手数料は別途ご負担下さい。

・お支払いは,基本的に現金または銀行振込(納品後概ね1週間以内)でお願い致します。

・下記クレジットカードでの分割払いが可能です。

・カードご利用の場合は直接カードをご提示下さい。ネット上での決済はできません。

佐藤クラシックギター工房

当工房は楽器小売店ではありませんので,在庫はありません。一般小売店での販売もしておらず,直接オーダーのみになります。ギター製作 〜 営業 〜 サイトの制作・管理 〜 経理まですべて私一人ですので,多くは製作できませんが,その代わりにご購入いただいた方に,価格以上のものだと十分満足してもらえるよう,心を込めて製作します。

住所:静岡県浜松市東区笠井新田町944-9
Tel:053-435-4053

佐藤クラシックギター工房

当工房は楽器小売店ではありませんので,在庫はありません。一般小売店での販売もしておらず,直接オーダーのみになります。ギター製作~営業~サイトの制作・管理~経理まですべて私一人ですので,多くは製作できませんが,その代わりにご購入いただいた方に,価格以上のものだと十分満足してもらえるよう,心を込めて製作します。

住所:静岡県浜松市東区笠井新田町944-9
Tel:053-435-4053

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佐藤クラシックギター工房
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