クラシックギター製作・販売・修理
佐藤クラシックギター工房

静岡県浜松市東区笠井新田町944-9

Tel:053-435-4053

Model 19th Century 340,000円(税込・ケース付)

 現在使われているクラシックギターは,19世紀末〜20世紀初頭にスペインのアントニオ・デ・トーレスという製作家が,考案したものがモデルとなっており,現代のクラシックギターはすべてこのトーレスの流れを汲んでいると言えます。トーレスはそれまでのギターよりも,より大きな音,力強い音をめざし,ボディーを大型化し,表面板の裏側に力木という響棒を付けました。そのトーレス以前のギターは,現代のギターよりずっと小型で,そうした19世紀当時のスタイル(構造,材料,大きさ)で作られたギターを,最近では現代のギターと区別するために「19世紀ギター」と呼んでいます。19世紀のヨーロッパでは,ソルをはじめ数多くの優れたギタリスト,ギターのための作曲家が数多く現れ,ギター全盛期と言える時代でした。現在クラシックギターの主なレパートリーとなっているソル,ジュリアーニ,カルカッシ,カルリ,コスト,メルツら古典,ロマン派の作曲家達は,こうした19世紀ギターを使い作曲していましたので,当時使われていたようなギターを使うことにより,作曲家が本来意図した音や運指で,彼らの音楽を再現することが可能となります。

 このModel 19th Centuryはそうした19世紀ギターのスタイルを持つギターです。19世紀ギターにもラコート,パノルモ,ファブリカトーレなど著名な名器がありますが,このモデルは特定のギターのレプリカ(コピー)ではなく,いくつかの19世紀ギターの特徴をミックスした設計です。本来はギター愛好家の方も,オリジナルの19世紀ギターを所有して,お使いになられたいという要望があると思いますが,各部のサイズだけでなく,保存方法,メンテナンスなどを考えると現実的ではありません。そこで現代のクラシックギターに慣れている一般の愛好家の方にも,手軽に19世紀ギターの音色を楽しんで頂くために,各部のサイズ(弦長は当工房のショートスケールモデルと同じ630mm),保存,メンテナンスについて,普通のギターと同じように扱える19世紀ギターにしました。

 表面板に力木はなく,ボディも非常に小さいので,現代のクラシックギターに求めるような音量と音質は,そもそも望めません。音色は太く重量感のある低音,きらびやかで甘い高音など,現代のギターの特徴とは正反対であり,軽く薄い低音,伸びのない詰まったような高音など,独特な素朴な音色が特徴で,それがかえって新鮮に感じることと思います。基本的に200年前のギターと同じ設計ですので,現代のクラシックギターと比較するような楽器ではなく,全く違う種類のギターであるとお考え下さい。現代のクラシックギターに飽きてしまった方,当時のギター音楽をより深く追求したい方,絶対的な音量よりも音の雰囲気を重視したい方,他人とは違ったギターを望んでいる方などに是非お薦めします。

材質

表面板 スプルース(松)
裏板 メイプル(楓)
(内側:スプルース)
側板 メイプル(楓)
(内側:スプルース)
ネック マホガニー
指板 エボニー
エボニー
塗装 セラック(艶あり)or オイルフィニッシュ(艶消し)


サイズ

弦長 630mm
全長 970mm
胴幅 257mm(上部最大)
182mm(くぶれ部分)
330mm(下部最大)
胴厚 77mm(ネック接合部)
90mm(底部)
ネック幅 50mm(0フレット)
61mm(12フレット)
ネック厚 40mm(0フレット)



その他

力木 補強用の横方向に3本のみ
弦留め方法 ピン留め
フレット 20フレット有り
ペグ 現代のギターと同じ仕様
ゴトー 35AR1600(アルミ軸/象牙調つまみ)
ゴトー 35ARB1600(黒アルミ軸/黒檀つまみ)
※ゴトー35AR510シリーズにグレードアップ可能
アクィーラ社 ナイルガット弦
   
 

ワシントン条約改正による材料の変更について

 裏板,側板,ブリッジ,ヘッドに従来使用していたローズウッド(品種に関わらずマメ科の木材すべて)は,希少動植物保護を目的としたCITES<ワシントン条約>の2017年の改正により,事実上輸出入出来なくなりました。そのため,当工房では希少動植物保護の観点から,いち早くワシントン条約を遵守することとし,ローズウッドの在庫がなくなり次第,ハワイアンコアという木材を使用することに致しました。ハワイアンコアは古くからウクレレでは最高級材料として使用されておりますが,幅の広い板を取ることが困難なため,これまでギターにはあまり用いられてきませんでした。しかし実際にはローズウッドより希少価値の高い木材で,ギター用材として使うには最適です。

 材料の変更により,音には大きな変化はございませんが,やや明るめの明瞭な音になる傾向があります。また木目,色合いなど外観の印象がやや明るい茶色になりますことをご了承下さい。

ご注文の手順

1.

まずはお問い合わせフォームまたはメール,お電話等でお問い合わせ下さい。
Mail:sato@guitar.jp.net
Tel:053-435-4053

2.

試奏希望の場合は,浜松までお越しいただくか,サンプルがある場合はお送りする事も可能です。近隣(静岡・愛知)でしたら持参することも可能です。

3.

オーダーされる場合は,メールまたはお電話で詳細をご相談下さい。納期はモデルや混み具合にもよりますが,概ね5〜6ヶ月です。納品までの期間,長期貸し出し用ギターを無料でご用意しております。必要な方はご利用下さい。

4.

各部の仕上げ,ペグ等のパーツなど,カスタマイズについては,お問い合わせ下さい。

5.

オーダーの際,前金は必要ありません。納品後(概ね1週間以内)に代金をお支払いください。

価格とお支払い

・サイト内に掲載のギター本体価格は消費税(10%)込みの価格です。修理費用などは別途消費税がかかります。

・価格はケース付本体価格です。発送にかかる送料(着払い宅急便),お支払いにかかる振込手数料は別途ご負担下さい。

・お支払いは,基本的に現金または銀行振込(納品後概ね1週間以内)でお願い致します。

・下記クレジットカードでの分割払いが可能です。

・カードご利用の場合は直接カードをご提示下さい。ネット上での決済はできません。





Model 19th Century
340,000円(税込・ケース付)

現在使われているクラシックギターは,19世紀末〜20世紀初頭にスペインのアントニオ・デ・トーレスという製作家が,考案したものがモデルとなっており,現代のクラシックギターはすべてこのトーレスの流れを汲んでいると言えます。トーレスはそれまでのギターよりも,より大きな音,力強い音をめざし,ボディーを大型化し,表面板の裏側に力木という響棒を付けました。そのトーレス以前のギターは,現代のギターよりずっと小型で,そうした19世紀当時のスタイル(構造,材料,大きさ)で作られたギターを,最近では現代のギターと区別するために「19世紀ギター」と呼んでいます。19世紀のヨーロッパでは,ソルをはじめ数多くの優れたギタリスト,ギターのための作曲家が数多く現れ,ギター全盛期と言える時代でした。現在クラシックギターの主なレパートリーとなっているソル,ジュリアーニ,カルカッシ,カルリ,コスト,メルツら古典,ロマン派の作曲家達は,こうした19世紀ギターを使い作曲していましたので,当時使われていたようなギターを使うことにより,作曲家が本来意図した音や運指で,彼らの音楽を再現することが可能となります。

 このModel 19th Centuryはそうした19世紀ギターのスタイルを持つギターです。19世紀ギターにもラコート,パノルモ,ファブリカトーレなど著名な名器がありますが,このモデルは特定のギターのレプリカ(コピー)ではなく,いくつかの19世紀ギターの特徴をミックスした設計です。本来はギター愛好家の方も,オリジナルの19世紀ギターを所有して,お使いになられたいという要望があると思いますが,各部のサイズだけでなく,保存方法,メンテナンスなどを考えると現実的ではありません。そこで現代のクラシックギターに慣れている一般の愛好家の方にも,手軽に19世紀ギターの音色を楽しんで頂くために,各部のサイズ(弦長は当工房のショートスケールモデルと同じ630mm),保存,メンテナンスについて,普通のギターと同じように扱える19世紀ギターにしました。

 表面板に力木はなく,ボディも非常に小さいので,現代のクラシックギターに求めるような音量と音質は,そもそも望めません。音色は太く重量感のある低音,きらびやかで甘い高音など,現代のギターの特徴とは正反対であり,軽く薄い低音,伸びのない詰まったような高音など,独特な素朴な音色が特徴で,それがかえって新鮮に感じることと思います。基本的に200年前のギターと同じ設計ですので,現代のクラシックギターと比較するような楽器ではなく,全く違う種類のギターであるとお考え下さい。現代のクラシックギターに飽きてしまった方,当時のギター音楽をより深く追求したい方,絶対的な音量よりも音の雰囲気を重視したい方,他人とは違ったギターを望んでいる方などに是非お薦めします。

材質

表面板 スプルース(松)
裏板 メイプル(楓)
(内側:スプルース)
側板 メイプル(楓)
(内側:スプルース)
ネック マホガニー
指板 エボニー
エボニー
塗装 セラック(艶あり)or オイルフィニッシュ(艶消し)

サイズ

弦長 630mm
全長 970mm
胴幅 257mm(上部最大)
182mm(くぶれ部分)
330mm(下部最大)
胴厚 77mm(ネック接合部)
90mm(底部)
ネック幅 50mm(0フレット)
61mm(12フレット)
ネック厚 40mm(0フレット)

その他

力木 補強用の横方向に3本のみ
弦留め方法 ピン留め
フレット 20フレット有り
ペグ 現代のギターと同じ仕様
ゴトー 35AR1600(アルミ軸/象牙調つまみ)
ゴトー 35ARB1600(黒アルミ軸/黒檀つまみ)
※ゴトー35AR510シリーズにグレードアップ可能
アクィーラ社 ナイルガット弦
   
 


ワシントン条約改正による材料の変更について

 裏板,側板,ブリッジ,ヘッドに従来使用していたローズウッド(品種に関わらずマメ科の木材すべて)は,希少動植物保護を目的としたCITES<ワシントン条約>の2017年の改正により,事実上輸出入出来なくなりました。そのため,当工房では希少動植物保護の観点から,いち早くワシントン条約を遵守することとし,ローズウッドの在庫がなくなり次第,ハワイアンコアという木材を使用することに致しました。ハワイアンコアは古くからウクレレでは最高級材料として使用されておりますが,幅の広い板を取ることが困難なため,これまでギターにはあまり用いられてきませんでした。しかし実際にはローズウッドより希少価値の高い木材で,ギター用材として使うには最適です。

 材料の変更により,音には大きな変化はございませんが,やや明るめの明瞭な音になる傾向があります。また木目,色合いなど外観の印象がやや明るい茶色になりますことをご了承下さい。


ご注文の手順

1.

まずはお問い合わせフォームまたはメール,お電話等でお問い合わせ下さい。
Mail:sato@guitar.jp.net
Tel:053-435-4053

2.

試奏希望の場合は,浜松までお越しいただくか,サンプルがある場合はお送りする事も可能です。近隣(静岡・愛知)でしたら持参することも可能です。

3.

オーダーされる場合は,メールまたはお電話で詳細をご相談下さい。納期はモデルや混み具合にもよりますが,概ね5〜6ヶ月です。納品までの期間,長期貸し出し用ギターを無料でご用意しております。必要な方はご利用下さい。

4.

各部の仕上げ,ペグ等のパーツなど,カスタマイズについては,お問い合わせ下さい。

5.

オーダーの際,前金は必要ありません。納品後(概ね1週間以内)に代金をお支払いください。

価格とお支払い

・サイト内に掲載のギター本体価格は消費税(10%)込みの価格です。修理費用などは別途消費税がかかります。

・価格はケース付本体価格です。発送にかかる送料(着払い宅急便),お支払いにかかる振込手数料は別途ご負担下さい。

・お支払いは,基本的に現金または銀行振込(納品後概ね1週間以内)でお願い致します。

・下記クレジットカードでの分割払いが可能です。

・カードご利用の場合は直接カードをご提示下さい。ネット上での決済はできません。

佐藤クラシックギター工房

当工房は楽器小売店ではありませんので,在庫はありません。一般小売店での販売もしておらず,直接オーダーのみになります。ギター製作 〜 営業 〜 サイトの制作・管理 〜 経理まですべて私一人ですので,多くは製作できませんが,その代わりにご購入いただいた方に,価格以上のものだと十分満足してもらえるよう,心を込めて製作します。

住所:静岡県浜松市東区笠井新田町944-9
Tel:053-435-4053

佐藤クラシックギター工房

当工房は楽器小売店ではありませんので,在庫はありません。一般小売店での販売もしておらず,直接オーダーのみになります。ギター製作~営業~サイトの制作・管理~経理まですべて私一人ですので,多くは製作できませんが,その代わりにご購入いただいた方に,価格以上のものだと十分満足してもらえるよう,心を込めて製作します。

住所:静岡県浜松市東区笠井新田町944-9
Tel:053-435-4053

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佐藤クラシックギター工房
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