Model CL 630

450,000円(税込・ケース付)

 Model CLの弦長630mmショートスケールモデルです。手の小さな女性やお子様,ご高齢の方などで,ノーマルスケールでは,左手の押弦が難しい場合に最適です。現在,標準的なクラシックギターの弦長は650mmですが,最近では多くの製作家により弦長が短いショートスケールモデルが作られています。弦長640mmですとノーマルスケールと比較して,弦長全体で10mm短く,ネックの長さ(0~12フレット)では,その半分の5mm短くなります。このモデルでは,弦長をノーマルより20mm短い630mmにし,ネックの長さ(0~12フレット)が標準スケールと比較して10mm短いため,よりはっきりとショートスケール感を実感できます。

 ショートスケールのギターでは,ボディは共通で,弦長だけを短くしたものもありますが,それでは弦長が短いだけで,音量・音質は貧弱なものになってしまいます。弦長が短い分,弦の振動エネルギーは小さくなり,その小さなエネルギーをより効率よく増幅させるボディが必要です。そこでボディはショートスケール専用に新たに設計し,表面板面積,ボディの厚さ等すべてをノーマルスケールより一回り小型化し,増幅効率が良いものにしました。ショートスケールであっても,ノーマルスケールと遜色ない音量と音質を追求しました。また演奏性に大きく影響するネック幅,弦幅もわずかに小さくし,手の小さな方でも左手の押弦がしやすくなっています。ギターを見ずに音だけを聴いたら,どちらがショートスケールか分からないと思います。弦長,各部のサイズ以外,Model CLと構造,材質は全て同じです。

◆材質

表面板:シダー(杉)

裏 板:ハワイアンコア(削り出しラウンドバック)

裏板内側:スプルース

側 板:ハワイアンコア

ネック:マホガニー(エボニー補強入)

指 板:エボニー

 駒 :ハワイアンコア

塗 装:セラック(艶あり)または

    オイルフィニッシュ(艶消し)

◆サイズ

弦 長:630mm

全 長:982mm

胴 幅:270mm(上部最大)

   :233mm(くぶれ部分)

   :355mm(下部最大)

胴 厚:96mm(ネック接合部)

   :102mm(底部)

ネック幅:50mm(0フレット)

    :61mm(12フレット)

ネック厚:22mm(1フレット)

    :23mm(9フレット)

◆その他

構 造:フレーム構造および格子状力木配置

フレット:20フレット有り

ブリッジ弦留:2分割式スーパーチップ

ペ グ:ゴトー 510シリーズ

◆​ワシントン条約改正による材料の変更について

 裏板,側板,ブリッジ,ヘッドに従来使用していたローズウッド(品種に関わらずマメ科の木材すべて)は,希少動植物保護を目的としたCITES<ワシントン条約>の2017年の改正により,事実上輸出入出来なくなりました。そのため,当工房では希少動植物保護の観点から,いち早くワシントン条約を遵守することとし,ローズウッドの在庫がなくなり次第,ハワイアンコアという木材を使用することに致しました。ハワイアンコアは古くからウクレレでは最高級材料として使用されておりますが,幅の広い板を取ることが困難なため,これまでギターにはあまり用いられてきませんでした。しかし実際にはローズウッドより希少価値の高い木材で,ギター用材として使うには最適です。

 材料の変更により,音には大きな変化はございませんが,やや明るめの明瞭な音になる傾向があります。また木目,色合いなど外観の印象がやや明るい茶色になりますことをご了承下さい。